【クルージング】バックカントリー(BC)だけではないニセコ&パウダーの楽しみ方 POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第一弾 前編 [雪山とゲレンデの魅力編]
Date:2023.02.17
Category: GUIDE MENU
POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第一弾 前編
[雪山とゲレンデの魅力編]
第一弾は、古村&小林の「年の差25歳」の2人が、スノーボードやパウダーカンパニーの魅力についてたっぷりと語ります!
前編となる今回は、雪山とゲレンデの魅力について、2人の目線をご紹介します。
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雪山を滑る
増田:お二人は、どんなことを考えながら滑っているのですか?
古村:コバは?
小林:僕は古村さんを見てここで育ったから、いつも後ろから古村さんを見ていると、古村さんは良い波を目がけて滑っているって思ってるし、僕もそうありたいって思ってます。
古村:目に入ったものだよね。目に入ったものを当て込みに行きたい。あとは、「自慢」かな?先に(お客様に見本を)滑って、「どう?すごいでしょ?これは出来ないでしょ?」ってね(笑)それを見て、すぐ出来る人もいるんだよね。
増田:そこで出来る人って、どんな人ですか?
古村:よく見て、よく話を聞く人は出来るよね。見ないで話だけ聞く人は、その人の頭の中で理解しようとするから、なかなか上手くできないんだよね。ポイントをしっかり「観る」ってことが大事だね。
増田:「観て」学ぶ、そして感じることが大事なのですね。
古村:よく練習方法を聞く人がいるんだけれど、まず今感じることができないと練習方法を聞いても意味がないよね。とにかく感じること。G(重力)を自分で起こす感覚とかね。
増田:G(重力)を自分で起こすって、とても能動的で主体的な響きですね。
古村:そう。だから、スノーボードスクールで(技術は伴っていないのに)どんどん先(のレッスン)に進んでしまうと、なかなか上手くならないんだよね。自分で感じながら、一つずつしっかり自分のものにしていく。俺は、それが上達への一番の近道だと思ってる。
増田:自分で感じながら、経験を積み重ねるのですね。
古村:皆出来るようになると、どこでもそれをやろうとするんだよね。でも、角度や状況によって、それが出来る場所と出来ない場所があるんだよね。それを見極めて、同じことを繰り返し学ぶ。
小林:うん(深く頷く)。
増田:なるほど。だからこそ、その土地を知り尽くしているガイドの人と学ぶことに価値があるのですね。
古村:そうだね。俺たちは(上達への)近道のためにいるんだなと思ってる。
増田:我流ではダメなのですね。
古村:ダメじゃないよ。我流は大事だよ。自分で感じて滑ることが大事なんだから。ただ、その我流と並行して、「俺の技も覚えてね、使ってね」ってことだよね。
増田:そうしていくと、二つの滑り方を手に入れるってことなのでしょうか。
古村:二つというより、きっとそれが混ざり合って一つになるんだよね。混ざり合うことで「我流を極めてください」ってことだよね。
増田:ここでもやはり、「自分で感じる」がキーワードになりますね。
古村:そう。「山を自分でコントロールする」んだよね。
小林:僕は、古村さんから「自分のスピードで滑る」ってことを教わりました。「オーバースピードになると山に遊ばれてしまう」と。
古村:(笑顔でコバさんを見て)ね。
増田:「山に遊ばれる」っていうのは、具体的にどんな感じなのでしょうか。
小林:自分のスピードでなければ、思ったところでターンが出来ない。そうなると、ただ転ばずに滑って降りてくるだけになってしまう。
古村:(コバさんを見て頷く)
増田:深いですね。
古村:いや、深くないよ(笑)
小林:(笑)
ゲレンデで滑ることの醍醐味
増田:パウダーカンパニーには、バックカントリーだけでなく、リフトを使ったクルージングのツアーもありますよね。ゲレンデで滑る醍醐味を教えてください。
小林:自分がそのコースを完璧にわかっているので、気候や状況によって遊び方をどう変えるかってことかなと。あとはリフトを使って何度も滑れること。特にニセコアンヌプリは、スキー場が4つもあって、選択肢が多い分、楽しみ方の広がりがあると思います。
古村:俺もコバも、この山に自分の道があるんだよね。リフトを降りてからの道がある。なんとなく降りてるんじゃなくて、どのコースにも基本的な道があって、そこから(状況やお客様のレベルによって)枝分かれしていく。どれも自分の道だから、どこ滑っても楽しいんだよね(笑)
photo by Kuro
インタビューを終えて―[ 雪山とゲレンデの魅力編] 聞き手:増田 実菜
ニセコ訪問前から楽しみにしていた古村さんとコバさんへのインタビュー。
お二人の「あ、うん」の呼吸は、雪山で培われた信頼関係そのものでした。
スノーボード未経験の私が、「こっちにおいで」と見えない力で誘(いざな)われる古村ワールド。
古村イズムを継承するコバさん。
「滑れる」から「自分の滑りをする」の間には確実に壁があって、その壁を楽しみながら上っていくことが、その先のバックカントリーにつながっていくのだなと感じた時間でした。
この記事をお読みいただき興味を持たれた方は、ぜひ2人のクルージングメニューに参加してみてください!
POWDERCOMPANYGUIDES DAYCRUSING
Author: パウダーカンパニー