POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第二弾 後編 [ハッピーオーラと春のニセコ編]
Date:2023.03.23
Category: GUIDE MENU
POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第二弾 後編
[ハッピーオーラと春のニセコ編]
第二弾は、パウダーカンパニ―が誇るスノーボーダー、山田誠(マコ)&岡田修(オーム)の2人が、バックカントリーの真髄を語ります!
後編となる今回は、2人が感じる雪山でのお客様との最幸な瞬間と春のニセコの魅力をお伝えします。
Photo by Kage
最幸な瞬間に溢れる「ハッピーオーラ」
増田:お二人が「今日のツアーはすごく良かった!」という達成感を感じる瞬間ってどんな時でしょうか。
オーム:昨日も良かったよ。なんかね、「ハッピーオーラ」みたいなものが出る瞬間があるのよ。
マコ:そうそう!
オーム:それが全体に広がるみたいな時は、本当に気持ちがいいよね。
マコ:天気は良い方がいいけど、その日の雪質で左右されるわけではないんだよね。
オーム:わかる、わかる。皆の足並みもそれなりに揃っていてね。
マコ:今日は最高だったなっていう空気が皆に広がるみたいなね。集合してから終わるまで、「今日めちゃくちゃ面白かったな」っていうのは、雪質とかは関係なくて、皆でやり遂げたっていう一体感なのかもしれない。
オーム:なんか見えるんだよ。一緒に行った人じゃないと見えないハッピーオーラが(笑)
Photo by Kage
増田:パウダーカンパニーに来ると、「幸せ」な空気感あるなといつも感じます。以前マコさんが、滑れない私に対して「伸び代しかないじゃない」という言葉をかけて下さいました。ポジティブな言葉って、幸せな気持ちになれますよね。
オーム:マコちゃんは「スーパーポジティブ」だよ。どんなコンディションも、「雪最高だよ!」と言って、お客さんの気持ちを盛り上げる力がある。マコちゃんが沈んでいる姿を見たことがないし。
増田:ツアー中で、みんなに迷惑をかけないようにとお客様が無理してしまう場面もありますよね。マコさんはどう思われますか。
マコ:お互い様なんだよね。「待たせてしまってごめんなさい」っていう場面があっても、「おかげで私も休めて助かりました」ってお客さまもいる。それも含めて、一体感なんだと思うよ。俺たちのお客さんは、遊びに来ている人たち。楽しくないと遊びじゃないよね。そのためには自分たちが楽しんでないとお客さんは楽しめないよね。あとは自分で滑りを楽しめるためにも、上手になってもらうってことだね。
オーム:お客さんが楽しいと思うためには、ちょっとずつでも上達していくという実感が必要だし、そこに導くのがガイドとしての仕事でもあるよね。上手くならないとお客さんも滑ることを辞めちゃうから。
マコ:同じ斜面でのいろんなラインがあって、それを自分で選べるようになると滑りはぐっと楽しくなる。ただ降りてくれば楽しいってわけじゃないからね。そこを目指して欲しいよね。
オーム:イメージ通りに滑れるって気持ち良いからね。
増田:そのためには、やはり地形を見るってことは重要なのですね。
オーム:ゲレンデは(先に滑ったガイドが)見えるけど、山だとガイドの姿をずっと追えないよね。最初に山に行く(バックカントリーをする)には、スキルが必要。ゲレンデでの地形を見れない人が山に行くのは危険だし、怪我につながる。山では、スピードのコントロールやその場での判断力がとても重要。だからこそ、山のガイドは本当に難しいし、奥が深い。
Photo by Kage
春のニセコの魅力
増田:春のニセコ(山)の面白さを教えてもらえますか。
オーム:冬と違って暖かいから、肩の力を抜いて滑ることが出来るよ。上手になるにはもってこいの時期。天気もいいし、パウダーじゃない分、歩きやすいから山に行きやすいし、暖かいから(滑走を)待っていても苦じゃないよね。最初にやるには春はお勧めだよ。
マコ:練習するには最高な季節。寝転がって空を見たり、冬とは違った楽しみ方があるよ。山を登っている時の景色も最高だしね。山を登っている時も、ドラマがあるんだよね。
オーム:春は、山の上と下で全然コンディションが違うから、一本の滑走でいろんな斜面が楽しめる。だから俺らにとっても、(春も)すごく楽しい季節。春に来たお客さんは、だいたい次も春に遊びに来るよね。
増田:春の雪はパウダーじゃないから面白くないって、勝手に思い込んでいました。
マコ:楽しめる時間帯や斜面を含めて、僕らガイドはその季節や状況に合ったアテンドをしているから、春に限らず、どの季節に来てもニセコを楽しんでもらえると思うよ!
インタビューを終えて―[ハッピーオーラと春のニセコ編] 聞き手:増田 実菜
「Backcountry」は、「未開地」と訳されます。ジョージ・マロリー(イギリスの登山家)は、「そこに山があるから」という名言を残しましたが、この言葉はバックカントリーにも通じるのではと感じます。自分の足で登り、自然そのままの地形を感じながら、自分だけの道を見つけること。「冒険」であるからこそ、バックカントリーを楽しむためには、スキルと判断力をしっかりと身に付ける必要があるのですね。そしてその地点までお客様を正しく導くために、ガイドの皆さんは日々自己研鑽を重ねているのだと思いました。
皆さんも、山を愛する素敵なガイドメンバーと一緒に、春のニセコを楽しみにいらっしゃいませんか。
Author: パウダーカンパニー