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レスキュートレーニング

Date:2025.01.27 
Category: その他

毎年シーズン行っているレスキュートレーニング。
実は実施前に、ある出来事が起き、より危機感を持ってトレーニングを行うこととなりました。


12月某日【 ニセコ モイワG6バッテン 沢 にて 雪崩救助】
パウダーカンパニ―ガイド の 佐藤 岳 が お 客様 を ガイド 中、雪崩 に 遭遇 した 他 の ツアー の 人命救助 を 行 う 事例 がありました。
ビーコン を 頼 りに、サーチ 開始。
最小1.5 m の 所 で プロ―ブング、声方向 に 掘 り 出 し3分 ほどで 頭部 が 見 え、通 りかかった 他社 の ガイド と 共 に 救出 。

佐藤 岳 談 : 救助 に かかわった 時点 で は 、日頃 の トレーニング の ように 粛々 と 冷静 に 向 き 合って いたが、無事 に 救出 された 後 から 「 その 人 の 命 を 自分 が 背負 ってい た 」 という 実感 や反省点 が 浮 かび 、自 ら の 襟 を 正 す 機会 になった 。

今年はJWSC(国際スノーボード&スケートボード専門学校)よりインターン生を向かえたタイミングで開催しました。
JWSCで学び、プロスノーボーダーを目指すインター生の櫻井さんは、今回の雪崩事故を身近に感じたことで、改めて「命」について考える機会となったようです。



各道具の使い方、取り除いた雪の処理、一つ一つ確認。
今期実際に雪崩に遭遇した人を発見した際は、ビーコン 7m からスタートし、深さは 1.5mが最小値だったという情報共有も行われました。

インターン 生 談 :実際 の ガイド やっている 方 から レスキューについて 聞 いたことは なく、とても 勉強 に なった 。授業 で 触 れた 時 は 自分事 ではなかったが、実際 に ガイド として 常 にこの 意識 を 持 って 仕事 をしている 皆 さん の 話 に、とても 重 みを 感 じ た。「 自分 の 命 も 人 の 命も 守 る ための 安全 への 意識」 について 知 れたことは、スノーボード を 続 けていく 上 で 貴重な 経験 となった。

ちなみに、櫻井さんのビーコンチャレンジの記録は 3 分!
マネージャーの岳さんから、「お!優秀だね」と合格点をもらっていました。
経験はお金で買うことが出来ません。
櫻井さんにとって、私たちパウダーカンパニ―との出会いが、今後のスノーボード人生の揺るぎない根っことなればとても嬉しいです。

自然と向き合うバックカントリーは、常に危険と隣り合わせであることは間違いありません。
自由と責任をもってお客様をガイドするパウダーカンパニ―として、これからも当たり前のことを当たり前に行い、真摯に自然と向き合っていきたいと思います。


バックカントリーで事故!起こさないために起きた時のために。「雪山搬送訓練」


【ビーコンのいろは】バックカントリーに入る前に "絶対" に知っておくべきこと!

Author: パウダーカンパニー

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