安全について
Date:2015.01.10
Category: その他
こんにちはガイドのキシです。ISSUE No.3のPICK UP GUIDEコラムを書く事になりました。
滑りについては他の人に任せて、今回のテーマはリスクマネジメント。
3つのリスクについて個人の場合とパウダーカンパニーでのバックカントリーツアーの場合とではどう対策しているのか「リスクの分析」「評価」「対策」の3段階で考えてみようと思います。
まずは雪山でのリスクを分析すると雪崩、遭難、転倒や衝突が考えられます。
ではそれが起きた時の評価は雪崩、転倒や衝突は怪我や最悪の場合は死亡に繋がるの事が考えられ、遭難でも携帯電話の普及によって昔よりは発見が早くなったとはいえ、最悪は死亡も考えられます。
では重要なのはそれらが起こらないためにはどう対策するかを考えなければいけません。
雪崩に関してはパウダーカンパニーでは毎日定点観測を実施し、尚且つ毎日同じフィールドでツアーをしているので状況の把握ができている事、さらにツアー開始の1時間前に集合してミーティングする事で危険箇所の認識をお互いに確認、共有しています。
では個人の場合、最近は個人で雪崩に関する講習会を受けたり雑誌やインターネットで情報を集めて勉強をする方が増えて喜ばしいですが、情報を入れただけではなく実際に自身のフィールドで実践をして学んでいきましょう。
次に遭難に関してはツアーの場合、山のルートだけではなく地形や遊び場所まで把握しているエリアである事と「2ガイド」つまり、前後にガイドがついて安全を確保しています。
個人の場合はGPSも発達してますが電波や電池切れを考えるとやはり、地形図とコンパスを使えたほうがいいと思います。
最後の転倒や衝突に関しては正直な所お客様次第ではありますが、斜面を滑る時はまずガイドかテールガイドが先頭に滑ってその日の雪の状況や地形、考えられる危険を説明します。
順番に1人づつ滑る事によってラインや場所の再確認ができます。
個人の場合は見た目やハイク中の状況で判断する事になると思います。
いずれにしても山に行く時は極力単独は避けて仲間で行動をして誰がどこにいるかも把握するようにしましょう。
一番起きやすいリスクは転倒や衝突なので山だけではなくゲレンデでも無茶はしないで安全に滑りましょう。
初心者の方はバックカントリーを楽しく滑るために、クリニックやクルージングで滑りを磨いたり初めてのバックカントリーツアーで雰囲気を感じるのもいい機会だと思います。
たいした事は書いていませんが最後まで読んでくれてありがとうございます。このコラムがきっかけでリスクについて数分でも考える事で事故や怪我の防止になればいいと思ってます。
今シーズンも楽しく滑りましょう!
KISHI
Author: パウダーカンパニー