SUP niseko
Date:2015.04.18
Category: その他
3月になったら夏の事を始めよう。と皆で話していたので、まだまだ気分は冬全開なのですが、素晴らしい夏を思い出しながら、SUPの話を書いてみようと思います。
ところでSUP(サップ)を知っていますか?
知らない方もいると思うので、簡単にサップの説明をします。
正式名称は、Stand Up Paddle(スタンド アップ パドル)。その頭文字を並べ読んだ名です。
どういったものかというと、大きいサーフボードの上に立って乗り、長めのパドルで漕いで進む乗り物。
まるで「一寸法師」の様なスタイルで操ります。
そしてサップには多様な楽しみが存在します!
私達の行なうサップは「リバーサップ(川下り)」。
ニセコは海も遠くないので、少し慣れた方にもお勧めしている「サップ サーフィン」。
それと海でも少し沖をシーカヤックの様に進むことから、湖で行なうサップまでと環境を飛び越え、かなり幅広いエリアで楽しめるスポーツです。
ではここで「川で行なうサップの魅力(川下り)」についての話をしたいと思います。
ニセコの代表的な一級河川は「尻別川」といい、過去に数回「清流日本一」に選ばれている河川でもあります。清流日本一とはいっても一級河川(都道府県が認定するような大きな川)であり、飲みたい程奇麗な訳ではありません。
ニセコではこの川を利用してラフティングも盛んですが、私達はラフティングよりも河口に近いエリアで川下りを行なっています。
瀬は少なく、何方でも下れるぐらいのレベルですが、護岸に生える木々とそこから飛び立つ水鳥が素敵なんです。
余談ではありますが、私、じつはラフティングと呼んで良いかは微妙としても、かなり若い頃に川下りの経験(体験)があります。
それは小学生のころ実家の事業の社員旅行兼家族旅行で丹沢の河原へ旅行に行っていた時期があります。そこで恒例だったのが川下りでした。今考えるとライフジャケットも無なかったので危険な香りも蘇りますが、それはさておき丹沢の成功で盛り上がった父親がラフトボート的なボートを借りて来て、近所の川を友人家族と下り、そのまま海に出て江ノ島を廻りました。それはとてもエキサイティングな体験でした。
高度成長期真っ只中であった当時の川は汚かったと思います。確か死んだ犬とかも発見しました。
でも学区内を流れる川の中から見える景色は非日常的であり、珍しそうに橋から眺める人に全開で手を振るぐらいハイテンションだったことを覚えています。
もちろん上流や奇麗な川も存在するでしょうが、エリアで見ると川は一番の窪地であり、多少なりとも界隈に生活圏があれば当然低い所に汚れも集まるのも摂理です。著しい汚濁は川を利用する者にとっては死活問題である為に、ダムについての再考や自然回帰しやすい洗剤使用を推進するのだと感じます。
昨年の5月に富士山、立山での滑走ガイドのタイミングでサップも持っていき、神奈川県藤沢市でツアーを行いました。
当時程に長い距離を下りませんでしたが、実家脇から橋2本を潜って江ノ島を廻りました。
乗り物は違えど、小学生当時下った同じ川とコースでした。
今想うと当時よりずいぶんと奇麗になった様に感じます。
そして何よりも確信したのは「水の流れる力に浸かることの魅力」の再確認でした。
とかく川を眺める時って人工物の上や近くから見ることが多くて、護岸整備が必要以上にされてしまっているのが目立って、悪く言えばドブの様に見えちゃったりと。身近な川の印象ってあまり良くはないのではないでしょうか。
しかし水質よりも、護岸よりも、素晴らしい波動みたいなものがあるんですよ!川下りにっ!
サーフィンはそれほど上手くありませんが、波に乗っている時に感じるあの水が押してくれる様な不思議であり特別な感覚の「すごい薄い版」があるんですよね。乗った以上は止まれない~みたいな感じです。
これ以上は体験してみないと分らないので、是非「誰でも乗れるぐらい簡単なサップを用意しているSUP niseko」でやってみて下さい。
そう!宣伝が先行しましたが、2年前から「SUP niseko」という屋号でサップのガイドを始めました。
当初はすごい低いハードルで考えてスタートしたSUP nisekoでしたが、海で小波を楽しむことや、急流の中でボード上を歩いて重心を変更して操作する感覚を手に入れて行く中で、川の流れに委ねられながらもボードを横乗りの自由度の高い範囲でコントロールすることの楽しさ知りスポーツとしても可能性を感じています。
サップはサーフィンの原型とも言われていますが、リバーサップに関しては起源こそおなじですが、技術も道具も安全管理も微妙に異なります。
ちなみに私達の使用するサップは空気を入れて膨らませるもので、質感はラフトボート(ゴムボート)の様です。しかし内部の構造が特別なことで高気圧に出来る為に硬めにすることも可能です。
波に乗る為にはボードは硬く、レールが入ることが望ましいですが、川下りの場合硬いボードだと、いくらゆっくりとした流れであったとしても、少しの浅瀬の玉石ですぐにボードが壊れてしまうからです。パドルの長さや形状も異なってくるでしょう。
スポーツととらえるならば、波乗りであればビッグウェーブであり、川下りであれば激しい流れ (ホワイトウォーター)へとハードなコンディションへと推移し、技術や道具が進化します。
私達は「ゆったりとした川の流れ」を基本に行なっておりますが、しばらくは海も遠くないし(日本海も太平洋も1時間前後)、小波でのサーフィンとほどほどの瀬を下ることを基本にサップの魅力を掘り下げて行こうと思います。
と、今回はサップに寄ったことを書きましたが、川や海も然ることながら、夏のニセコがほんと素晴らしいです!
メルマガを読んで頂いている皆さんは冬のニセコにいらして、ニセコ好きになった方も多いのでは思いますが、夏に訪れたら夏の方が好きになってしまうのでは!?と心配になるぐらい、気候も食べ物も緑も心地良いので遊びに来てくれると嬉しいです。
高久智基
Author: パウダーカンパニー