PHOTO SESSION BLOG

人生ベストで放心状態、「言葉にならない」

Date:2022.01.22

こんばんは、Kageです。
今日はここ数年毎年長野から来て頂いているリピーター様3人組とBC HikeツアーにてPhoto Sessionしてきました。

この3人組、数年前にあまりの視界不良でツアーを中断し、猛吹雪の極寒の中で天候回復を待ったが回復せず、一旦下山して仕切り直しをして車内の暖房で身体を温めてから再び山に行ったという記憶に残るツアーを経験した人達で、それ以来彼らが来ると何故か決まって天候が悪くなるというジンクスを持っている。昨年の彼らのツアーなんてどの天気予報サイトを見ても晴れの予報だったのに、雪降っていた(笑)。そんな3人組だが、今回1人メンバーを増やして4人でツアー予約が入っていた。実はこの新しく加わった1人のOさんは、昨年も一緒にニセコに来ていたそうなのだが、「お前にはBCはまだ早い!?」とゲレンデでお留守番だったらしい。可哀そうに…。そんなOさん、今回はようやく一緒にBCツアーに参加出来る事になり、4人で参加となる筈だった。しかし、数日前に毎度参加してくれていていつも良い味を出しているガミちゃんが、滑っている時に腕を骨折してしまいニセコトリップを断念する事になったのである。しかも、ニセコに荷物を送った後の怪我で、今回コロナの影響で通常はかなりの高級ホテルを格安で取っていて、その高級ホテルにはガミちゃんの荷物だけが届いているという。そのホテルは部屋からの羊蹄山の眺望が素晴らしいのだが、今朝は上部に雲が掛かっていながらも朝から晴れて羊蹄山が見えていた筈だ。天候と言い、荷物だけが届いた高級ホテルと言い、今回も話のネタには事欠かない人達だ。

そんなワケで彼らのジンクスとは裏腹に今日は朝から晴れていたのだが、天気予報はサイトによってマチマチで晴れだったり、曇りだったりだった。今回はいよいよジンクスから逃れられるのか?僕はあまり期待しないようにしていた。

今回彼らが予約したツアーメニューはロングハイク&ロングライドを目的としたSPECIAL BCツアーでしたが、ここ数日の雪の状況や昨日のリフト周辺の状況を考慮し、今朝彼らに別の提案をした。リフト周辺でもまだノートラックはいっぱいあるし、そんなロングハイクをしなくてもそれ程変わらないクオリティーの斜面をリフトを利用して効率良く回せば、良い雪を倍の本数滑れるし、倍の写真が残るけど、どちらが良い?と。おまけにリフト回しなら、晴れのタイミングに合う確率も上がるしと…。彼らはその提案に乗り、リフトを利用して本数を多く滑る事を選んだ。ただ、リフトを利用しながらもスノーシューを使ったハイクも織り交ぜて、ゲレンデで一本足慣らしをした後に、僕らはリフトを降りた後、更にスノーシューを使ってより上のハイクオリティーな斜面を目指す事にした。

しかし、8:30開始のリフトを待っている時は綺麗に晴れていたのに、リフトを下りて一本目の撮影の時には既に光は無く、小雪が舞ってきていた(笑)。やっぱり彼らのジンクスは本物である。ほんの数分前まであんなに晴れていたのに…。まぁ~残念ながらいつも通り光は無くなったが、ゲレンデのコースでデカいスプレーショットは撮れました。そして、案の定山の上部は真っ白になり山が見えなくなったが、予定通りスノーシューを使って上部の斜面を目指す事にした。元々予約していたロングハイクよりも随分と少ない1時間弱登って斜面のドロップポイントに到着。しかも、雪は止み、薄っすらと薄日が差し視界も問題ない彼らにしてみればこの上ない状況だ。そして、この斜面通常Photo Sessionツアーでは半分の所で区切って2回撮影するのだが、今回は元々ロングライドがご希望だった事もあり、区切らずに一気に下まで滑り降りる事にした。ドロップポイント付近は先日の強風の影響があったので、僕は上部セクションで撮影するか、下部セクションで撮影するか、雪の状況で判断しようと思っていたのだが、数ターン後には雪が良くなったので上部セクションで撮影する事にした。バシッと晴れてはくれなかったが、ノートラック斜面を一気に滑り降りた。板も走るし、踏み応えもあり、ボトムレスで、ターンをすれば自動的にオーバーヘッドのスプレーが舞い上がった。撮影後に集合地点の彼らの元に行くと、皆あまりに良くて放心状態だった。お客さんからは「人生ベスト!」や「この為に生きているんだよなぁ~」とか、「言葉にならない…」という声が上がった。毎日ニセコで最上の雪を滑っているリーダーガイドの山田誠も「ムッチャ良かったぁ~!」と言い、テールガイドの小林明弘は「いやぁ~シビレタぁ~!!」と何度も言った。僕も普段なら区切って撮影するので移動みたいにしか滑れないんだけど、今回は上部セクションだけの撮影だったので、そこからは久しぶりに一気に下まで滑ったので、極上を味わえた。毎日極上を滑っている我々でも、放心状態になるんだから、毎週末長野で滑っている彼らでさえもっと放心状態になるのは当然である。暫く集合地点で斜面を見ながら余韻に浸り、脳が放心状態から通常に戻って来るまで暫し休憩をした。いやぁ~それほどの一本だった。

その後はスノーシューを置き、リフトを使ってゲートからアクセスするコース外を何本か滑ったのだが、リフトに乗っていても今日初参加のOさんは放心状態が続いており「本当に言葉になりません!!」と頭の中が空っぽになったように呟いていたのが印象的だった。そして、その後も全部ノートラック斜面を滑れ、どれもオーバーヘッドの極上スプレーを飛ばせ、おまけに最後の一本は晴れて青空バックとなり、天気が悪いジンクスをようやく吹き飛ばす事が出来たのだった。最後は晴れというクライマックスまであり、最初から最後まで凄かった。いやぁ~今日はリフト利用案で大正解でしたね。と言っても、パウダー競争率の激しいここニセコにおいて、大した降雪も無く表向きはトラックだらけの土曜日に、リフト利用で全てノートラック斜面を滑れ、更には人生ベストを提供出来たのは、ニセコを知り尽くし、他の人との競争に勝つ必要があり、そう簡単な事ではない事を付け加えておこう。そして、ジンクスを吹き飛ばして晴れを当てられたのは、怪我して不参加となってしまったガミちゃんのお蔭か?はたまた初参加のOさんのお蔭か?それとも原因は他の2人にあるのか?天気の悪い犯人捜しは彼らに任せるとしよう(笑)。


リフトに並んでいる時はこの晴天だったが…。




僅か数分御には光は無くなり小雪が舞ってきたが、コース内でこのスプレーのHさん。




リフトを使って標高を稼ぎ、更にスノーシューを使ってハイクアップ。




ドロップポイントに着く頃、雲の隙間から薄日が感じられるようになった。




光は差してくれなかったが、初参加のOさん「人生ベスト」を味わい暫く放心状態となった極上の一本。実に綺麗なスプレーだ。




最後の一本で遂にジンクスを打ち破り、青空をバックにスプレーを飛ばすKさん。




リーダーガイド山田誠のシグネチャーターンを生で見て、お客様全員から大歓声が上がった。




大きなスプレーを上げたテールガイドの小林明弘。

Author: Kage Photo

kage

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