PHOTO SESSION BLOG

必殺仕事人「一撃必殺の巻」

Date:2025.02.17

こんばんは、Kageです。
今日は4組6名のお客様とBCツアーにてPhoto Sessionしてきました。

天気予報では曇りや雪となっており、朝の内は昨日の湿気た雪や雨の影響で少しガスが発生していた。そう昨日の午後はかなり湿気た雪だったし、標高の低い所や町は雨(?)だったようで、その影響を考えると今日は少しでも雪の良い標高の高いエリアに行きたかった。しかし、標高の高いエリアは場所により一昨日まで3~4日間吹き荒れた爆風の影響で風で雪が飛んでいる所もあり、今日は何処に行くべきかちょっと悩ましい状況だった。そんな中本日のリーダーガイド山田誠は、普段あまり行かないエリアに足を延ばす事にしていた。そこへはちょっとロングハイクが必要だし、帰りのハイクバックも少し面倒なので、それ故に普段殆ど行かない場所だった。

朝車に乗り込みその場所の駐車ポイントに向かっていると段々晴れてきて、道中に見える山や周囲の状況、そして今日のお客様の感じから近場である「あそこも良いかもね、ちょっと見に行ってみる?」となって、取り敢えず当初予定していた駐車ポイントを超えてそちらに様子を見に行ってみた。

そちらの駐車ポイントには車は少なくはないが、それほど賑わっている訳ではない。お目当ての斜面はその時点ではノートラックで悪くなさそうに見える。問題は、今は晴れているがその晴れがいつまで続くのか分からないし、そこは木が生えていない斜面なので晴れて視界が良くないと滑るのは難しいので、晴れが条件となる。殆ど晴れの予報を出している天気予報の無い中で、その斜面にチャレンジするのは博打打ちのようなものだった。しかし、チャンスはあるなと感じていたし、よっぽど視界が悪いなら面を変えれば木があるラインを滑って来る事も出来る。我々は少ない可能性に賭けてみる事にした。

しかし、歩き始めて暫くすると晴れ間も無くなり、山の上部は白く見えなくなってしまった。その後、目的の斜面が2分位の短い間見える状況になったが、その後直ぐに見えなくなり、仕舞いには雪も降り始めてしまった。「ヤバい、この決断失敗だったのか!?」と頭をよぎったが、「いやチャンスはある筈だ!」と頭の中で言い聞かせた。

もう少しでドロップポイントに到着という直下の風をかわせる場所で、「もうすぐそこだし、上に出ると風が強いのでこの場所でゴーグル付けたりもう滑る恰好になって視界が良くなるのを待ちましょう!!」となって20~30分待った。そこは運良く風をかわしていたので寒さも感じずに待つ事が出来たが、残念ながらその間良くなる兆候は見られず、我々は諦めて視界が悪くても何とかなる木のあるラインへ変更し歩き始めた。

歩き始めて直ぐに猛烈に強い風に煽られ、時折一歩踏み出すのも大変で風雪に耐えながらなんとか進んで行くという、かなり過酷な状態になった。暫くして稜線の鞍部に出て本来予定していたドロップポイントを通り過ぎようとした時、急に雲がパァーっとはけて太陽と青空が顔を覗かせた。僕らは急いで滑る準備に取り掛かり、また太陽が隠れてしまわない内に何とか滑り出そうと兎に角急いだ。リーダーガイドのマコちゃんは準備が遅れているお客様3人分の準備を手伝い一秒でも早くと心掛けた。僕は撮影ポジションへ急いで移動して撮影の準備に取り掛かり、マコちゃんへ準備OKの無線を入れる。安全を確保出来る範囲で一人ずつ次々と滑り出して撮影して行く。そして、ほぼ全員がバッチリ光も視界も確保出来た中滑り終えたところで、何ともタイミング良くまた視界が悪くなった。計ったかのようなこの上なく素晴らしいタイミングだった。あの強風を完全にかわせる場所で滑る準備をほぼ整えて待機した事、待機していた時間、ほぼドロップポイントで光が入った事、我々が滑る時間だけ光が入った事、それに向けての準備などほぼ全てが完璧で、一撃必殺の狙撃犯のように完璧なタイミングを見計らって一発で仕留めたかのような仕事ぶりだった。もう感動レベルの劇的なストーリーだった。

そんなワケで今日は計画が二転三転したが、全てが良い決断と完璧なまでのタイミングで任務を遂行出来たツアーだった。滑走は2本だったが、一本目のあまりの劇的ぶりに投稿する写真も敢えて一本目だけの写真にしておきます。


猛烈な風に立ち向かい稜線の鞍部に出ると、急に雲がはけて太陽と青空が出現した。




この時の感動とこのタイミングを逃すまいと逸る気持ちは毎度の事ながら何とも言えない。




常連様Oさんのヒールサイドターン。




2日連続でご参加頂いたシンガポール在住のドイツ人Pさん。




レギュラーのデカい壁でターンをするSさん。





登りは辛そうでしたが滑ればこのスプレー、常連様のTさんのご紹介で来たT.Kさん。Tさんご紹介ありがとうございました!!




T.Kさんのお連れ様でこちらも登りが辛そうだったニューヨーカーのK.Sさん。




こちらもT.Kさんのお連れ様で普段から山登りをしているので登りは楽勝だったIさん。




本日のリーダーガイド山田誠。




テールガイド中村美峰子。

Author: Kage Photo

kage

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