PHOTO SESSION BLOG

桜セッションなど盛沢山のFinal Tour

Date:2022.05.16

こんばんは、Kageです。
立山ツアーに行っていたので1週間ニセコを離れていましたが戻って来ました。そして、今日はこのままご予約が入らなければPowder Company Guidesの2021-2022シーズンのファイナルツアーでした。

お客様は以前にもお伝えしましたが、札幌にお住まいながら毎年3月上旬には滑り納めていたパウダー好きのSさん。春の魅力を説明したところ、「じゃぁ~それを味わってみたいから、4月からは毎週来るよ!」と言って頂き、4月頭からこの5月まで本当に毎週欠かさずにご参加頂きました。そして、その甲斐あってザラメは勿論のこと、春雪の王様であるフィルムクラストも2回も当て、夕焼けライドやウォーターライドもして、存分に春の魅力を満喫し、完全にドップリとハマってくれました。「お蔭で2か月も楽しみが増えたよ!!」と笑って言ってくれましたが。本当に僕らを信じて毎週参加してくれた事に感謝しかありません。週の半分は東京と札幌を行き来する忙しい仕事の生活の中で、当てるのが難しい春の極上コンディションを見事に当てて行かれ、ガイド冥利・カメラマン冥利に尽きる経験を僕らに与えて下さいました。

しかし、春のニセコを語る上で欠かせないと言うか、僕が春のテーマに挙げているものに「桜、春紅葉、新緑の中のスノーボーディング」というものがあり、これが毎週欠かさずに通って下さったSさんにまだ提供出来ていなかったなぁ~と考えて、今日はカメラマンとして是非これをやりたかった。毎年ずっとこれをテーマにして場所を探し続けているのだが、桜と春紅葉の中滑れる所はなかなかない。大概は雪が解けてから、桜が咲いたり春紅葉となるので、その下で滑れる雪がないのだ。あっ、春紅葉とは僕もニセコに完全移住するまで知らなかったのだが、楓などの新芽が最初は黄色やオレンジで、徐々に光合成をして緑に変わっていく段階で、ニセコで言うとGW頃から6月上~中旬頃に見られる現象で、山一面が秋のように紅葉するのだが、この紅葉と白樺の新緑と山桜が混じってそれはそれはとても美しくて、僕が大好き光景の一つだ。この時期の北海道のロングドライブはこれがずっと楽しめておススメだ。見頃は5月下旬頃。

話しが若干逸れてしまったが、今年は雪の多い年だったので期待をしていたのだが、桜の開花や春紅葉の始まりが例年より早かったものの、立山に行く前にはまだ不十分で撮影が出来ていなかった。立山からニセコに戻って直ぐにいつもの桜ポイントの幾つかをチェックしたのだが、既に桜が散ってしまっていたり、滑走出来る雪が解けてなくなってしまっていた。大体毎年この立山のタイミングと桜のタイミングが重なってしまうので難しいのだが、雪が多くて期待していた年だけに個人的にも出来ていなかったのが心残りだった。そんなワケで昨日僕が永年に渡ってチェックしている桜ポイントのレパートリーからまだ間に合いそうな所を隈なくチェックしに行って、まだ出来そうなポイントを二つ見つけ、本日のリーダーガイドの岳に伝え、「せっかくなので桜やりましょう!!」と言って貰ったのだった。思えば今日のガイドの岳ともコバ(小林明弘)とも、桜セッションは初めてだった。そう、それくらい桜の中滑るのは難しい事で、世界を見渡しても桜の下を滑った事がある人はとても少ないのではないだろうか?

1箇所目は桜が終わりかけだったのと、斜度もないので板が走らずで大変だったけど、2箇所目は初めて撮影するポイントだったが、桜の下の滑走条件としては過去1素晴らしいと言える条件だった。ここの桜は、存在は頭に入っていて毎年チェックしているのにいつも桜が咲く前に雪が無くなってしまっていたのだが、今年は雪が多かったお蔭で出来たと言えるし、雪も綺麗だし桜の咲き具合も良い感じだし、何本かのラインも撮れるので条件が最高に整っていた。2箇所とも、桜のみならず春紅葉や新緑も一枚の絵に収める事が出来た。本当は昨年見つけた羊蹄山をバックに桜の下を滑れる所でやりたかったのだが、そこは雪はまだあったのだが桜が完全に散って無くなっていた。

桜セッションを終えて、僕らは今度はしっかりと滑りモードに変更し山に登りに行った。本当はウォーターライドもしたかったのだけど、お客様に伺うと「最後は気持ち良く滑り終えたい!」と言うので先週既にやっていたウォーターライドは今回はせずに滑る山へと移動した。

僕が立山に行っていたこの一週間の間にもかなり融雪が進み、滑るラインが大分少なくなってきていた。気持ち良くロングライド出来る斜面はもう数える程となってきていた。大概は途中木々で斜面が寸断されていたり、狭い木々の間を慎重に抜けないとイケなくなっていた。ガイドの岳がその中でも3か所ほど滑る斜面を選び滑ったのだが。雪がこの時期にしてはかなり良くて、ストップスノーの全くないスラッシーなザラメで超気持ちが良かった。大概この時期になると、積雪層の下の方の雪なので、気温が上がっても雪が緩み切らない硬い雪となるのだが、今日の雪はこの時期にしては超極上コンディションだった。5月のニセコの雪では過去1良かったと思える素晴らしいザラメだった。春雪の良さを知らずに毎週通って下さったSさんも、僕らも満足の最高の雪で、Powder Companyツアーの今季のラスト1本は、夕陽の中を上から下まで繋がっている沢をノンストップで一気に気持ち良く滑り切りました。

そんなワケで、2021ー2022シーズンのツアーはこれにて終了かな?(ご要望あれば対応出来ると思いますが…)。コロナ禍のシーズンではありましたが、外国人のお客様が居なかったり、常連様の中でも職業柄来られない方を除いては、それを感じさせないほど沢山のお客様に来て頂きました。Powder Companyを始め、セッションして頂いたお客様、活動を支えて下さっているスポンサーや家族に心から感謝致します。お蔭様で今季も怪我無くシーズンを終える事が出来ました。まだ滑るとは思いますが、一旦ここで〆の言葉とさせて頂きます。本当に有難う御座いました!!
また半年後に始まる来シーズンも変わらぬご愛顧をどうぞ宜しくお願い致します。また皆様と山の上でセッション出来る日を心から楽しみにしております。

2022.05.16.  Kage


桜と春紅葉、新緑の中Tシャツで滑るSさん。




別の桜ポイントでターンを決めるSさん。




アロハシャツで滑るリーダーガイドの佐藤岳。




いつもの笑顔で桜の下でターンするテールガイド小林明弘。




この時期の残雪の羊蹄山も好きなので、残雪の羊蹄山と春紅葉と新緑が撮れる場所にも付き合って貰った。




Sさんは最初「この絵要る?」と消極的だったけど、写真を見て「やって良かった!」と言ってくれた(笑)。




桜セッションの後は、滑りモードに切り替えてハイクアップ。




下界にはすっかり雪が無い中を登って行く。




山の上部も融雪が激しく、滑るラインが少なくなってきた。




5月の雪としては最高級の真っ白に輝く走るザラメでスプレーを飛ばす岳。ほんと良い雪だった。




下界とのギャップを楽しみながらターンをするコバ。




Powder Companyツアーとしての今季のラストランは、上から下まで繋がるこの沢を一気に滑走しました。




夕陽の中ラストランを楽しむSさん。




ツアーファイナルお疲れ様でした!!皆様、いっぱい有難う御座いました!!

Author: Kage Photo

kage

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