滑り納め・仕事納めは、棚から牡丹餅の青空パウダー
Date:2021.12.31
こんばんは、Kageです。
毎年この時期は仕事に追われていて全く実感が湧きませんが大晦日の今日、天気予報はどのサイトを見ても雪、雪、雪…。等高線の混んだ西高東低の冬型の気圧配置となり、吹雪で視界不良の寒い1日を想定していた。山に向かっている時は辺りの山々が全く見えない真っ白の世界で、過酷な1日を物語っていて、覚悟して山に向かった。しかし、登り始めて暫くして少し太陽が見え始め、時折雲の隙間から青い空が覗くようになった。西高東低の冬型が決まっている時は、筋状の雲の切れ間で数分晴れる事は良くあるのだが、不思議と今日はその気配を感じていなかったと言うか、全く期待していなかった。それはもしかしたら、ここ3日間くらい滑り終わってから晴れるという、なかなかタイミングが合わない状況が続いていたからかもしれない。しかし、登っている内にどんどん晴れて来るではないか。当初の計画では今日今季まだ行っていないこの山の奥の方に行く予定だったが、登っている横にはノートラックのオープン斜面が光に当たって輝いている。今日も先頭でラッセルをしてくれているリーダーガイドの山田誠は計画通り奥まで行くつもりなのか?それとも、この晴れ間のある内に計画を変更して横の斜面を滑ろうと考えているのだろうか?「今のうちにここ滑りたいね!マコちゃんはどう考えているかなぁ~?」とハイクの列の最後尾にいた僕とテールガイドの小林明弘は話していた。そして、やっぱり考える事は皆同じで、マコちゃんも同じことを考えていて、晴れている内に「ここを滑ろう!」となったのでした。そんなワケで、晴れ間が無くならないように急いでドロップポイントに移動して準備し、無事に全員光をいっぱいに浴びたオーバーヘッドスプレーを飛ばせたのでした。最高!!
そして、「登り返しても、まだ晴れていたら、上でワンターンセッションやろうか!」とマコちゃんが提案してくれて、登り返すとまだ晴れている。2本目も晴れのオーバーヘッドスプレーを撮影出来ちゃった。
本日ニセコ出発するお客様の時間的都合上もあり、計画していた斜面には行けなかったし、3本目にはちょっとスリリングな事も起きましたが、結果オーライの2021年の滑り納めと仕事納めを3本とも晴れの中滑る事が出来ました。吹雪の視界不良を想定していたので、まさかの棚から牡丹餅のようなラッキーな大晦日となりました。全員お1人でご参加の4名のお客様も喜んでおり、良い2021年の締め括りとなりました。イエーイ!!
光をいっぱいに浴びたスプレーを飛ばすCさん。
逆光の美しい雪煙を身に纏うOさん。
スプレーの中から現れたKさん。昨日のツアーに続いて、お代わりで急遽今日も参加して正解でしたね。
一昨日転倒による殴打から無事に復活したTさん。
2本目のワンターンセッションでのリーダーガイド山田誠。
今季初セッションとなった本日のテールガイド小林明弘。一本目からこれは幸先の良いスタートですね。
Author: Kage Photo
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