神様からの誕生日プレゼント

こんばんは、Kageです。
今日は昨日同様全員お１人でご参加の４名様とBackcountryツアーにてPhoto Sessionしてきました。

これまた昨日同様降雪は１０ｃｍ程度でプラス気温。昨日よりも更に気温は高く、最高気温は町でプラス４．７℃を記録しました。午前中は天気予報サイトによっては晴れマークも付いており、サイトによっては曇りや雪となっていたが、実際には朝から晴れていた。リーダーガイドの山田誠は、いつまで続くか分からない晴れと、どうなるか分からない天気の中、何処に行くべきかかなり悩んでいた。悩みに悩んだ挙句、晴れの可能性を信じて晴れていないと行けない殆ど木のない山をチョイスした。

登り始めから超薄着で登ったが暑く、かなりオーバーヒート気味だったが、一段丘を越えると心地良い風を感じ、暑さを抑えられて助かったとその時は感じた。ドロップポイントの稜線に到着するまでは割と安定して晴れていたのだが、いざ滑り出そうという頃になると困ったことに晴れなくなり、フラットライト気味になった。そして、先程までの光がもう一度来てくれないか待っていると、風もどんどん強くなっていった。風に打たれ、寒さを感じながら光を待ったがなかなか光は来てくれず、結局３０分以上待ってドロップイン。雲の流れが相当速く、光は直ぐに入ったり、無くなったりを繰り返した。待った甲斐あって何人かは光の中を滑れたが、光があっても強風による地吹雪で視界が効かなくなったりとクリアに撮影する事が出来なかったりで、光と風のタイミングを計るのは困難で難しい撮影だった。

それでも昨日が５０歳の誕生日だった常連様のO.Sさんが滑り出すと、一番良い光が注がれ、視界もクリアになった。それに応えるかのようにO.Sさんも何発も良いターンを連発した。きっと、神様からの一日遅れの誕生日プレゼントだったのかな？と感じた。実は偶然にも同じく昨日誕生日だったお客様がもう一人いらっしゃる事が今朝判明。そのY.Sさんは昨日で６０歳になったと言う。このお二人、実は１２月にも同じツアーに参加されていて、何だか凄い偶然と引き合わせを感じたのだった。６０歳になったY.Sは以前から今日ツアーで使った山に行きたいと思っていたらしく、天気とタイミングが重なり誕生日の翌日に偶然憧れだった山に来れる事になったのも、誕生日プレゼントだったのかもしれませんね。理想はもっと安定した光の中、クリアな視界の中、待たずに滑れれば良かったのだが、偶然に偶然が重なり常連様の人生の節目となる６０歳と５０歳の誕生日翌日を良い雪で共有出来たのは嬉しい事でした。

ツアー後POWCOMの事務所で今日撮った写真のスライドショーをしていたら、それを隣の席でビールを呑みながら見ていたドイツ人達が「この写真を撮ったのは君かい？僕も写真を撮るのだがとても素晴らしい写真だった！！」とわざわざ声を掛けて来てくれた。聞けばドイツでドキュメンタリーやPVなどを撮影しているクルー達で、「夏ドイツに仕事しに来てくれないか！？」と冗談半分（？）言ってくれた。その後暫く彼らと団欒していたら、今度はまたスライドショーの写真を見て「とても素晴らしい写真だね！！」とオーストラリア人が声を掛けて来てくれた。聞けばNiseko Photographyというガイドして写真を撮るサービスをしているライバル会社のフォトグラファーで、夏はインドネシアでサーフィンの写真、冬は今年からNiseko Photographyで写真を撮っていると言う。ツアーに参加していない方からわざわざ写真について声を掛けて来て貰う事なんて滅多にないが、今日は２回もそれが起こり、彼らとついつい話し込んでしまった。僕の誕生日はまだまだだが、今日は僕まで誕生日プレゼントを貰ったかのような嬉しい偶然が重なった日となった。今日の写真は天気としっかり嚙み合わなかったので、自分的には高評価の写真ではないが、写真を生業にしている方達からそんな言葉を掛けて貰えたのは本当に嬉しかったなぁ～。


登り始めは雲があるものの安定して晴れていて暑かったが…。




稜線はかなりの強風、そして光も無くなっていった。




昨日５０歳の誕生日を迎えたO.Sさんが滑る時にはバッチリな光が射し込み、これは神様からの誕生日プレゼントだなとシャッターを切りながら思った。O.Sさん、おめでとうございます！！




こちらは昨日６０歳の誕生日を迎えられたY.S.さん。いつか行きたいと思っていた山に誕生日翌日に偶然来れたのも、神様からの誕生日プレゼントですね。Y.S.さん、おめでとうございます！！




リピーター様ながら初Photo SessionとなったNさん。攻めの滑りをされていました。




ナイスオーバーヘッドスプレーの初参加Ｋさん。




本日のリーダーガイド山田誠。




テールガイド佐藤岳。

Author: Kage Photo