立山ツアー3日目:お客様入れ替わりの日
Date:2022.05.11
立山ツアー3日目、今朝はは昨日負傷したNさんと滑走は昨日1日だけの為に立山に来たTさんが下山して行き、入れ違いで新たに2人のお客様が来る事になっていたので、室堂までお見送りとお迎えに行く。Nさんの肉離れは直ぐにK先生が施術したお蔭で悪化せずに痛みも多少引いて、みくりが池温泉から室堂までびっこ引きながらではあるものの30分で自力歩行、そして無事に下山し車で帰宅との事で一安心。Tさんは、限られた昨日のたった1日を朝焼けからの晴天面ツルSuper Dayをバッチリ当てるというフットワーク軽く動いている人だからこその引きの強さ見せつけて帰って行った。流石です。
天気予報では、曇りでサイトによっては午後雨で下り坂というあまり良くない感じだったけど、朝の内は光もあって晴れ間が射していた。新しく加わった二人の高度順応もあるので、まずはあまり高度を上げずに行けるバンクを目指して出発。天気が悪くなるサインでもあるハロも出て、徐々に雲が多くなり、やがて山の上部は真っ白に包まれて行った。
しかし、目的のバンクはギリギリガスには包まれず、レギュラーバンクセッションがスタート。でも、昨日は無かったストップスノーがここに来て出現。まだ解けずに残っている真っ白の雪には妖怪板掴みが潜んでいて、板を掴んでくる。スピードを付けて壁に突入しようと直下っていたら板掴みにヤラレて吹っ飛ばされてしまった。危うく怪我するところだった。スピードを出し過ぎずに、なるべく茶色くなった雪を繋いで滑った方が良さそうだ。ストップスノーに注意しながら、立山名物の幾つものレギュラーバンクとエンドボウルで遊びながら移動して行く。ラインとスピードを気を付けて滑れば、充分楽しめた。
今日は室堂山荘で昼ご飯を食べてゆっくりさせて貰ってから、今日下山のお客様を見送った。このお客様は今回が初めての立山で来るまでは不安が大きかったようだが、完全にビギナーズラックと言えるような素晴らしいコンディションとタイミングを引き当てて、すっかり立山の虜になって帰って行った。
そして、午後の部をスタートさせたのだが、かなりガスが下がって来ていて、登っている僕らは真っ白なガスに包まれてしまった。視界は20~30m先の物が見えないくらいだ。標高が高く酸素が少ないので折角苦しみながら登ったのに…。特に、今日から参加した2人はまだ高度順応が完全に出来ておらず、うち1人はこの時の登りから高度障害である頭痛がし始め辛かったらしい。残念だがこの視界ではまともに滑れずにズリズリとゆっくり安全に滑って下りる事になるかな?と思いながら、取り敢えず目的の場所付近まで登って滑る準備をして視界が効くようになるのを待つ事に。立山のように森林限界を超えた場所では、視界不良になると本当に何も見えなくなるし、斜面がどっち向いているのか、自分が何処に居るのかさえも分からなくなってしまうから危険だ。
ゆっくりと喋りながら滑る準備をして、目的のグーフィーバンク方向に移動し始めたら、丁度さっきまで見えなかったボトム付近のブッシュ帯がガスの向こうに薄っすら見え始めた。するとサァ~とガスが引いていき、まるで竜宮城が突如として現れたかのように室堂ターミナルが眼下に広がった。このチャンスを逃すまいと慌ててカメラポジションまで移動し速攻準備をして撮影開始。なんとも凄いタイミングだった。初日同様何にも見えない視界不良から一転の感動的な展開だった。僕らが宿に戻ってゆっくりとしていると雨が降り始めた。この雨で明日はストップスノーの無い走る雪となってくれることを願う。
本日から新たに2名が参加。
レギュラーバンクに当て込む今日からの参加のBob。
61歳K先生のレイバック。
レギュラーウエーブでターンするHさん。
エンドボウルでターンするリーダーガイド岡田修。
午後はガスに包まれてのハイクアップとなってしまった。
まるで竜宮城が突如として現れたかのように室堂ターミナルが眼下に広がった。
視界不良から一転、劇的に視界が開けグーフィーバンクに当て込むYさん。
滑り終えるとガスがどんどん抜け、また山容が見え始め感動的な光景だった。
青空まで見え、立山の女神が微笑んでくれたかのように思えた。なんとも不思議なほど絶妙なタイミングで視界が開けてくれた。
Author: Kage Photo
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