PHOTO SESSION BLOG

遂に一面のビカビカコンディションを引き当てた!!

Date:2021.04.11

こんばんは、Kageです。
今日は常連様2名とご新規3名様の計5名様とBC HIKEツアーにてPhoto Sessionしてきました。

昨日は早朝集合してのパウダーハンティングツアーでしたが、今日はフィルムクラストハンティングツアーという事で、夕方狙いで昼に集合してBCツアーに出発するという形を取りました。何故夕方かと言うと、先日から何日もフィルムクラスト&コーンスノー狙いで夕方に山に上がっていましたが、やはり春は夕方の方が朝や昼よりも断然雪が良いという結論に達し、先日社長の高久智基君にも「春は夕方狙いのツアーを作った方が良いのではないか!?」と打診していたのだった。何故春は夕方が雪が良いのかと言うと、朝は夜に冷え込んだせいで表面が固かったり、表面は緩んでも数cm下が固く芯があったりするし、良い感じに芯がなくなるまで雪が緩む頃にはストップスノーが出現してしまうのがほとんどだ。勿論、ゲレンデの圧雪バーンであれば朝の内の方が綺麗な圧雪状態である事は間違いないのだが、最低気温にも拠るがまぁ~固いのだ。しかし、夕方はすっかり緩みきったジャクジャクのザラメになっており、尚且つの雪の表面が少し冷え始めればストップスノーはほぼ無く超走るボトムレスでディープな極上コンディションとなるのだ。僕の感覚では同じ日の昼と夕方では、雪のコンディションは100倍違うと言うくらいの感覚だ(それは少し言い過ぎのような、ほんとのような…)。極稀に1日中フラットだろうがなんだろうが、どこまでも走っていくような超走る最高な日があるが、それはほんとに稀である。お薦めは15時~17時頃で斜面の向きにも拠るが斜面が日陰になる前から日陰になり始めくらいがベストな滑るタイミングだ。しかし、日陰になると一気に雪が締まって固くなり、板は走り過ぎるのにターンが遅れてコントロールし辛くなり、少し危険になるので十分注意が必要だ。夕方板が走るようになる事は、以前僕が「Diggin’ Magazine」のSpring Issueで書いたコラムにも記載しているので是非読んで頂きたい。しかし、夕方を狙って滑っている人は、ほんとに好き者な極々僅かな人だけで、日本一・世界一のBC好き密集地帯であるここニセコにおいても夕方滑っている人は殆ど見掛けないのは少々残念な事だ。

あと、夕方狙いのもう一つの理由が、フィルムクラストになる可能性が上がる事だ。午前中フィルムクラストになっていなくても、夕方同じ場所でフィルムクラストになり始めているという事はあるのだ。フィルムクラストというのは、ザラメ雪の表面に薄い氷の膜が張り、氷の膜と雪の間に空洞がある状態の事を言い、クラストや氷と言うとアイスバーンやモナカ等を思い浮かべて、固い&滑り辛い印象を持つかもしれないが、超絶板が走って滑り易く、もう気持ち良いの何のっていう春雪の最高コンディションなのだ。滑るだけではなく音も最高で、滑ると後ろからスプレーや剥がれた氷の膜などが雪面を転げ落ちて来て、シャラシャラと波の音のようなのが追いかけて来るのだ。オルゴールみたいな音と例えている人もいた。一面のフィルムクラストの形成には数日間晴れる事と幾つかの条件が必要であり、その間に雪や雨が降ってしまっては出来上がらず、また一からやり直しになってしまう。その為なかなか貴重な存在であり、斜面全体がビシッとフィルムクラストとなるのはシーズンに一回出会えるかどうかなのだ。故に、パウダーを当てるよりも遙かに難しく貴重な存在だ。一昨日に10~15cmの雪が降ってしまい、暫くは良い春雪になるのに時間が掛かるかなと思っていたが、僅か2日で一面のフィルムクラストとなるとは驚いた。

そんなワケで今日は最低気温と最高気温、日照条件と風等から夕方にフィルムクラストが決まって来るのでは!?という読みが見事的中し、パリッと具合がまだ甘い感じでしたが、狙い続けている一面のビカビカコンディションを今季も引き当てられました。そんな超貴重なコンディションなのだが、なんと今日のお客様の中には今日が初めてのバックカントリーという方もいて、運良すぎにも程があるって言うか、ビギナーズラックと言うか、凄い引きの持ち主ですね。このコンディションをずっと何十年も追い求めている僕でさえ、まだ数十回しかないし、一度は滑ってみたいと思っているお客様も沢山いらっしゃるというのに…。しかも、写真まで残って…。最高のBCデビューですね。おめでとうございます!!

今日ご参加の常連様も、Powder Companyツアーの回数は数知れずですが、これが初めてのフィルムクラスト。いつも一緒の旦那様はずっと「フィルムクラストを滑ってみたい!」と言っていたのに、今回は居ないというオチ。今週旦那様も来られるみたいなので、その時にも味わえると良いですね。明日も狙えそうですが。

そんなワケで今日のお客様も、僕にとっても、きっとガイドのオーム(岡田修)にとっても、最高な1日となりました。ありがとうございました!!


フィルムクラストでビカビカと輝く斜面を興奮しながらハイクしていく一行。




まず最初に滑ったJ君。「あまりに気持ち良くて大きくターンしちゃったぁ~!」と満面の笑顔で言っていた。




今日が初めてのBCで、これが記念すべきBCのファーストランというラッキーガールM.Mちゃん。




彼女も斜面を大きく使って気持ち良さそうにターンしていた。M.Nちゃん。




フィルムクラストで輝く雪面に自分のラインを刻むT.Fちゃん。




足繁く通って、しかもわざわざ延泊して、ようやく念願のフィルムクラストに在りつけたTさん。




気持ち良さそうなライン。




凄いコンディションを引き当てたPOWCOM初めてご参加の女性3人組。滑ったラインをバックに記念撮影。




本日のリーダーガイド岡田修。

Author: Kage Photo

kage

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