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雨の3連戦。雨だからこそのグッドコンディション???

Date:2021.04.19

こんばんは、Kageです。
4月17~19日の3日間、春にしては珍しく何組ものお客様が来てくれてツアーに参加して下さった。まだまだ浸透しきらないニセコの春の楽しさ、素晴らしさ、美しさ、春雪を滑る面白さ、意外と知られていない極上の春雪を1人でも多くの方にお伝えしたい僕等としては、この時期に来て頂いたのは本当に嬉しい事なのだが、なんともタイミングの悪い(?)事に3日間雨が降り続いた。しかも、雨にガスに強風と3拍子揃っていて、今日に至ってはかなりの強風でアンヌプリのクワッドリフトは今にも止まりそうな程の超減速運転と降雪があったがために強烈なストップスノーとなってしまった。しかしだ、何だかんだ面白くて朝一から13時まで滑ってしまった。

もしかしたら多くの人は雨の中を滑ったことが無いかもしれないし、雨だと残念とか、アンラッキーだったとか、外したとか思うかもしれない。それもそうだ、雨の中滑る事を好む人は殆ど居ないだろう。しかしだ、実は雨の日は雪のコンディションは良いという話をしよう。

春の雪は汚れや温度などでストップスノーがどうしても出てきてしまう。それ故に、春はコンディションが悪いとか、嫌いとか思っている人も居るかもしれないのだが、ストップスノーは板にストラクチャーを入れたり、生塗を含めたワックスだったり、こまめにブラッシングするなどの汚れ取り等々で、ある程度対応可能だし、難しいのだが気温、日照、時間、標高、斜面の向きを考慮して滑る時間と場所をチョイスすればそれなりに対応可能だ。最高級の春雪であるフィルムクラストに巡り合えるかはタイミング次第なので非常に難しいが、極上のザラメならそこそこの確率で巡り合えるだろう。走る春雪に当たれば、きっと春雪の楽しさに気付くだろう。

走る春雪はパウダーよりも失速しづらいので板を思いっきり踏めるし、踏むことによって板の反発やねじれをより感じられるので、圧雪でも非圧雪でも板の性能をフルに感じながら思いっきりターンが出来る。大きな沢のリップ上部に駆け上がって当て込むなんて事もパウダーよりやり易く、地形を使った遊びは春ならではと言っても過言ではない。それを感じられるようになったら、きっともう春雪の虜になっている筈だ。春は晴天率も上がり、ぽかぽかと暖かいし、ニセコと言えども人も全然居なくて長閑だし、ニセコの春を味わうとパウダー時期よりも春のニセコに来る人までいるくらい魅力がある。しかし、春には雨も当然ある。

それでだ、若干話が逸れてしまったが雨の日は何故雪のコンディションが良いかと言うと、実はストップスノーが無く板が走ってくれるのだ。特に、ゲレンデの圧雪した場所なら最高だ。固過ぎず板が良く走って、思いっきり曲がれる良いザラメの筈で、カーヴィングには持って来いのグッドコンディションなのだ。しかし、濡れる。雨でビッショリ濡れる。その為、スノーウエアよりもカッパと言うかレインウエアを着た方が断然良い。例えスノーウエアがゴアテックスなどの防水素材であっても、同じゴアテックスでもやはりレインウエアの方が中に浸透し辛く、中までは濡れにくいのだ。グローブもゴム製の濡れない物が良い。こうして濡れる対策さえすれば、雨だからこそのグッドコンディションが待っている。それを今回のお客様達は皆理解してくれたのではないだろうか?皆で朝から滑ってゲレンデでカーヴィングしたり、壁に当て込んだり、コースの端っこでターンしてコースの外に思いっきりスプレーを飛ばしたり、なんだかんだずっと楽しめた。ただでさえ春だから人が少ないのに、雨だから貸切に近いくらい人が居ない。Powder Companyの関係者以外滑っている人は極々僅かだ。だからコースの端から端まで使って思いっきりターンしたり、大勢でトレイン組んで(列を成して)カーヴィングしたりして、ビショビショに濡れながらも、まぁ~楽しいのだ。ビショビショに濡れちゃうから1人だったら長くは滑らないかもしれないが、皆で滑れば本当に楽しい。濡れるし、景色も味わえないけど、ストップスノーの日よりも断然雨の日の方が板が走るからスノーボードを楽しめるのだ。雨降る前日は夕方まで結構なストップスノーだったので、それに比べたらもう最高の状態と言って良い。ターンと向き合いたい人にも打ってつけだ。しかも、お客様に言われて気付いたんだけど、人が少ないせいもあるが気温も晴れの日みたいに上がらないから、コースのコンディションが朝から最後まで最高に良い状態でずっとキープしているのだ。「関東だったら朝一はカチカチだけど、緩み始めたら一気にグッチャグチャになっちゃいますよ」と言っていた。確かに昔関東在住で滑っている時(25年以上前の話)はそうだった、言われて忘れていた記憶が蘇って、改めてここの良さに気付かせて貰った。

3日目は夜に降った雪のせいで猛烈なストップスノーになってしまったのが残念だったけど、なんだかんだ楽しかったし、雨の3日間とも楽しかった。個人的にも3日間も連続で雨の中を滑って、しかも撮影するなんて初めての経験だったけど、皆のお蔭で楽しかった記憶しかない。お付き合い頂いた皆様ありがとうございました!!ずっと忘れそうにない、記憶に残るツアーでしたね(笑)。


雨で憂鬱に感じたが、皆で滑ったら最高に楽しかった。




小林明弘ガイドを先頭に皆で思いっきり板を踏んでカーヴィング。




この日はガイドもお客様も全員GentemstickのT.T.モデルでトレインを組んでのT.T.カーヴィングセッション。




T.T.160でトーサイドターンを決めるKさん。




T.T.158で紅一点のSさん。ガスっていたのでお遊びの超スローシャッターでのブラシ写真。




皆でレイバックセッションも。人生2回目と言うT.T.165に乗る山田誠。




2日目は岡田修を先頭に皆でギュィ~んとヒールサイドで回し込む。




羊蹄山の登頂を狙って千葉から来たお二人もカーヴィングセッションを楽しむ。




レンズも拭いても拭いても直ぐに水滴だらけになっちゃって撮影はちょっと大変。




全員ビショ濡れの集合写真(笑)。




3日目朝は雨でしたが、徐々に天候回復し最後は青空も。久しぶりに見えた太陽の下でターンするFさん。




降雪のせいで猛烈に走らない板におどけるF夫妻。




コースの端でスプレーを飛ばす岡田修。

Author: Kage Photo

kage

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