PHOTO SESSION BLOG

立山ツアーDay 2 : 雨の後の快晴

Date:2016.05.17

こんばんは、Kageです。
立山ツアーDay 1に引き続きDay 2をお届けします。


夜から本格的に降り始めた雨は、朝になっても止んではおらず、本気の雨がみくりが池温泉のトタン屋根を打ち付けていた。昨日の時点では朝7時頃には止む予報だったが、予報が変わって10時頃まで雨で、その後は晴れという感じだった。幾つもの天気予報サイトをチェックしても同じような予報だったので、雨の後の晴れを信じて、宿で雨が上がるのを待機する事にする。もしかしたら台風一過のような青空となるかもしれないと期待しながら…。

 

起きて直ぐに先ずは朝風呂。大好きな白濁のトロトロとしたお湯に朝から浸かれるなんて贅沢極まりない。お湯があまりに気に入って昨夜は2回も入ってしまった。個人的には八幡平松川温泉の松楓荘と秋田乳頭温泉の鶴の湯温泉と並んでベスト3にランクインしたほど、ここの湯が気に入ってしまった。ゆっくり入って目覚めの体と頭をスッキリさせる。そして、慌てることなくのんびり朝食バイキングを頂戴する。こんな標高2400mを超えた山小屋でバイキングである。バイキングと言うのを良い事に貧乏性丸出しに食べ過ぎて体が重くならないように気を付けるが、やはり腹いっぱいに食べてしまった。まぁ~外はまだ雨、歩き出すまではまだ時間がありそうだ。ゆっくり館内の喫茶でコーヒーをすすりながら、皆で談笑したり、置いてある諸先輩方々の立山の写真集に目を通す。

 

雨が上がり次第直ぐに出発出来るようにウエアに着替え、チェックアウトを済ませ、スプリットボードにシールを貼ったりするも、まだ雨は上がらない。ガスで真っ白な窓の外に目をやりながらグダグダと談笑タイム。再度温泉に浸かりに行く者など、皆思い思いの時間を過ごす。ここの宿は親切でチェックアウト時間を過ぎた後でも温泉に入らせてくれる。8~9時のみ温泉の清掃時間で入れないが、それ以外の時間は宿泊者なら何度でも温泉を利用させてくれるし、レストランや喫茶スペースなども自由に使って良い。天候が荒れることの多い立山の山小屋ならではの有難いスタイルだ。

予報では雨が上がる事になっていた10時を過ぎた頃には雨はほぼ上がってきていたがまだ噴霧したような小雨が降っていて、室堂からみくりが池温泉まで歩いてきたと言う人達のウエアはビッチョリと濡れていたので、外に出るタイミングを見送っていた。しかし、11時近くになると、少しずつガスも抜け始め、真っ白だった遠くの山々が見え始めた。取り敢えず不要な荷物をデポしに室堂まで出発する事にする。

 

霧の小雨でも衣類を濡らしたくないと思った僕はハードシェルを着て歩き始めるが、全くの杞憂だった。まだ山の上はガスっているが、雨は完全に上がり、ハードシェルを着ての歩きは暑くて、直ぐに脱ぐ羽目となった。

 

室堂に不要な荷物をデポし、滑るためにハイクを開始する。本当は今回ちょっと足を延ばしたお目当ての場所に行きたいとガイドのオームは言っていたが、残念ながらそこに行くには時間がなさそうなので、近場の斜面に行く事にした。まず目指したのは浄土山。登っていると徐々にガスの隙間から青空が見え始める。それとともに蒸し蒸しするような暑さもやって来た。まぁ~晴れてきてくれれば何よりである。昨夜も風が強くビュービュー言っていたが、雪は固くなっておらず、昨日と変わらず良いシャクシャク具合だ。

 

稜線に到着する頃にはすっかり青空となっていて、最高の一日を手に入れたかのように思え、目的地を国見岳へと変更し、国見岳を滑った後に、浄土山の下部にあるグーフィーバンクを滑りに来ることにした。国見岳まで歩いていると、先程までの青空が嘘かのように、また真っ白のガスに包まれてしまいあまり視界が取れなくなってしまった。国見岳は所々クラックが入っていたので、このままガスったままだと困りものだなぁ~と心配したが、暫く待っているとまた晴れて来てくれたので助かった。

 

当初は国見岳ピークからの東斜面を狙ったが、滑り的に大して面白くなさそうなので、北に延びるスーパーレフトバンクを皆で当て込む事にした。雪は結構スプレーが飛ぶグッドコンディションだった。それから登り返したりして、浄土山や奥大日岳と大日岳をバックに撮影したり、何箇所かで当て込んだりして15時前に室堂に戻った。この日は僕も含め、全員高度障害になる事なく快適に動けたのが良かった。

 

帰りのバスの車窓から物凄い雲海が下界に広がっていて、夕方素晴らしい景色が待っている事を匂わせていた。それなのに立山を後にするのが非常に残念でならず、後ろ髪を引かれる思いだった。今回はたった一泊だけとなってしまったし、昨日の夕方や今朝は天気が崩れてしまったが、いつかこの場所で朝夕の日が傾いた時間に撮影がしたいなぁ~と強く思った。今回は叶わなかったが、次回は是非それを実現させたい。しかし、今回は一週間前に急に立山行きを決め、強行スケジュールでの参戦となったが、雪のコンディションも良かったし、雨は降ったものの二日間とも晴れ間も見えて、立山らしい風景を撮影する事が出来たのは本当にラッキーだった。立山は天気が荒れると数日崩れたり、視界不良なんてのもザラなので、一泊だけという強行スケジュールで立山らしい写真が撮れるか心配だったが、素晴らしい景色を見せてくれた。立山が僕に微笑んでくれた気がした。それに心配だった高山病にも全くならずに動けた事は次に繋がる嬉しい事だった。これでまた来たい場所が1つ増えてしまった。「絶対にまた戻って来ます!!」そう胸に誓って、立山を後にしたのだった。

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マイベスト3にランクインするほど気に入ってしまったみくりが池温泉の湯に浸かって雨の上がりを待つオーム。

 

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11時頃ようやく雨が上がりハイク開始。みくりが池温泉を後にする。

 

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歩いているうちに徐々にガスが取れ、立山連峰の山並みが見え始める。

 

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まるで雲の上を歩いているようだった。

 

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次第に先程まで雨が降っていたとは思えぬ快晴に。

 

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国見岳への稜線を詰めて行く。

 

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国見岳のグーフィーバンクに当て込むIさん。

 

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奥大日岳をバックにターンするMasa .Tさん。

 

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立山らしい雄大な景色をバックにターンするAさん。

 

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登り返して歩いているだけで絵になるこの景色が素晴らしい。

 

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リップの上部にスプレーを飛ばして当て込むYさん。

 

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ホテル立山と室堂ターミナルをバックに当て込むKさん。

 

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国見岳のスーパーレフトにサーフライクなラインを刻むガイドのオーム(岡田修)。

 

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奥大日岳をバックに当て込むゲストライダーの鈴村新。

 

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立山らしい景色をバックに記念撮影。

 

恐らく、これで15-16シーズンのPhoto Sessionは最後ですね。ご参加頂いた皆様本当にありがとうございました!!また何処かの山で素敵な思い出を作りましょう!!またのご参加を心よりお待ちしております。

Kage

Author: Kage Photo

kage

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