全員Photo Sessionリクエストの日が今季一のコンディションに
Date:2019.02.01
こんばんは、Kageです。
今日は3組6名のお客様全員からPhoto Sessionのリクエストを頂戴し、BC HikeツアーにてPhoto Sessionしてきました。
このPhoto Sessionのシステムは、基本的にナイター以外の全てのPowder Companyツアーにオプションとしてリクエストして頂くと、僕を含む計3名のカメラマンの誰かの予定が合えばツアーに同行して撮影するのですが、例えばその日3+2名の計5人のツアーの内2名の方だけがPhoto Sessionのリクエストをしていたとしても同行し、リクエストした2名だけではなく、リクエストしていなかった3名の方も含め全員を万遍なく撮影致します。そして、ツアー終了後に事務所でその日の撮影した写真のスライドショーをして、欲しい写真があれば購入して頂くシステムとなっています。同行費は無料となっているのでお気軽にPhoto Sessionのリクエストをして頂ければと思います。ツアー参加だけでも楽しいけど、ツアー後に自分やお友達、ガイドの滑りを見るのも非常に盛り上がってツアーを二度楽しめてお勧めですよ。自分の滑りを客観的に見れて勉強にもなりますしね。
で、今日は参加者全員からのリクエストという事もあって、「なんとか良い写真が撮りたいなぁ~!」と僕もいつも以上に気合が入っていた。しかし、天気予報では大型の低気圧の影響でスキー場下部のリフトでさえも運行が危ぶまれるほどの強風と低温が予想され、大荒れの一日となる見込みであった。だが、昨日も同じような気圧配置図と予報ながら意外にも晴れ間も多く、風もそこまででもなかったので、今日も昨日みたいに時折光が射してくれる事を期待していた。実際出勤時などは青空が見えたり、運転もままならないくらい猛吹雪になったりを繰り返していたので、「これは上手くすればチャンスあるかな!」と淡い期待を抱いていた。
登り始めてしばらくした頃には雲の隙間から青空も覗かせ、木々の影も雪面に伸びて綺麗な一面を見せてくれていたが、それ以降は殆ど光が来ることはなかった。昨日から始まった風を伴う降雪だが、思った程、そして期待していた程の降雪はなく、昨日が10cm程度、今朝が15cm程度だったが、さすがに吹き溜まりは相当の深さで、場所によってスノーシューを履いて腿~股の深さがあり、深い指数は結構高めでラッセルはボチボチ大変なものだった。
一本目、僕が先に降りてカメラポジションに入り、次にリーダーガイドの大島が滑り、続いて一人目のお客様が滑った頃から一段と風が強くなり、地吹雪とガスのようなもので視界が全く利かない状況となってしまった。酷い時は視界3~4mという感じだった。一人目のお客様も視界不良のために斜面が良く見えず、何度も転んで滑走にならない状況になってしまった。暫く視界が良くなるまで待ったが、回復の兆しがないし、ずっと風に吹かれているのも非常に厳しいので、既に滑った1人以外のお客様5名とテールガイドは一旦滑るのを中止して風を避けれる場所に避難する事になった。結局他の方はそこを滑るのを止め、既に滑ったお客様1人と大島と僕の3人は皆が避難している場所に登り返すことになった。そんな対応となったのは14シーズン目にして初めての事だ。風を避けられる場所とは言え、待つ方はかなり寒かっただろうし、ちゃんと滑った気もしない&撮った気もしないのにもう一度登り返し、しかもさっき苦労してラッセルしたハイクラインは殆ど消えていてまたラッセルするという切ないオマケ付きなのも辛い。
暫くして皆と無事に合流し、皆の冷え切った体を温めるためにもそこからまたちょっとハイクし、気を取り直しての一本目は適度にツリーの生えたメローなツリーラン。そして、次は良い斜度のオープンバーン。先程よりか視界はマシだが、突風が吹くと何にも見えなくなるし、ファインダーやレンズにも吹雪が吹き込み、被写体が良く見えない&ピントが合っているか分からない、ちゃんと撮れているか分からないという状況だった。しかし、その次の二本目は特に雪が良くて皆さん凄いスプレーを上げていた。皆さんようやく笑顔がこぼれるが、気温推定マイナス15℃位に風速23m/s位で体感温度は何℃って感じだったし、まつ毛が凍って目が何度も開かなくなったり、手や足の感覚はなくなってくるし、かなり厳しいコンディションだった。そんなワケで一旦下山し車に戻り、暖を取りつつ休憩し、暫くしてから再度軽めのハイクをして滑りに行くという記憶に残る珍しいツアーとなった。今季も今までもこれ以上風が強い日やもっと気温が低い日もあったけど、極寒・猛吹雪・視界不良と3拍子揃ったなんだか今季一の厳しいコンディションだったように思った。いや、僕のPhoto Session14シーズンの中でも指折り数えるエクストリームコンディションだったように思うが、笑顔で楽しんでくれたお客様達に救われました。
せっかく全員からPhoto Sessionを頂いていたツアーなのに、残念ながら本当に撮れているか全然分からない状況が最後まで続いたのだが、ツアー後のスライドショーでは思いのほか撮れていて、僕もお客様もビックリな一日でした。「あぁ~温泉入りたい!!」。
ハイク中には青空や光も見えたのに…。
幻となった1本目を滑った唯一のお客様Kさん。1本目の鬱憤を晴らすかのようなスプレー。
滑りも歩きも飛躍が感じられた紅一点のAさん。
視界不良ながらナイスターンを連発していたKさん。
スノーボード3年目というのが信じられないくらい、寒くて板が全く走らない難しい深雪でも上手に滑っていたHさん。
昨年に引き続き不思議キャラ全開だったGくん。
本日のリーダーガイド大島司。
テールガイド菅原渉。
Author: Kage Photo
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