パウダーからザラメまで盛り沢山のラッキーデイ
Date:2020.03.21
こんばんは、Kageです。
2月28日に北海道知事から発令された非常事態宣言から一昨日に3週間となり、ようやく非常事態宣言は解除された北海道。本州の方々からは「北海道は危険なんでしょ!?」と言う声を度々耳にしてきましたが、目に見えない脅威なので、ここで生活していると危険なのか何なのか分からない状態でした。新型コロナウイルス的には山では危険な筈もなく、平日は子守をしたりもありましたが、変わらず山には行っていました。人が極端に減っただけで物資不足に陥ったわけでもなく、差し迫った危険は感じない3週間でした。むしろ観光客が消えた為にツアーも殆ど無くなり収入が途絶え、雪が終わるとスポーツイベント等の撮影をしている僕にとっては、相次ぐイベント自粛ムードで先の見えない不安の方がよっぽど脅威に感じています。
さて、今日は非常事態宣言が解除されたからか、三連休だからか、山もスキー場も少し人が増えた中での久しぶりのPhoto Sessionツアーでした。リピーター様2+1名の計3名によるハイクツアーで、リピーター様は2人とも今季2~3回目のニセコで、滞在中に連日パウダーカンパニーツアーにご参加頂いたりもしたので、今季ツアー参加何日目?という感じですが、こんな時と言うのもありますし本当に有難い限りです。
昨日から春の嵐の暴風が吹き荒れ、南風の影響で暖気流入し、昨日の夜中3時にプラス10℃を記録した暖かさに加えて雨の影響で一気に雪が融け、家の周りの雪は随分と無くなりました。しかし、昨日の夕方から北西風に変わり本格的な暴風雪となり、一気に雪が降り積もり始め、ポカポカの春の陽気から一転の雪景色に胸を膨らませて朝起きると、「あれっ!?全然変わってないじゃないか!!」、残念。もしかしたら今季最後のまとまった雪かな?と思っていたのに…。しかも、終日の晴れ予報。まぁ~あれだけ暴風雪だったので、雪が溜まっている所は多少あるでしょう。あまり期待しないで山に向かった。
懸念事項としては雪崩は勿論ですが、多少和らいだものの引き続き吹いている暴風と、晴れと気温上昇によるストップスノーでしょうか。町では夜半もずっとプラス気温でマイナスになっていないし、朝パウダーカンパニーでも既にプラス4℃、そんなワケでストップスノー対策として、なるべく標高を稼ぎつつ、早い時間に滑れる場所を狙って行きました。ただその場所は風が抜ける場所なので、風と雪崩のリスクはあったのですが、取り敢えずトライしてみることにしました。
山に登って暫くすると、それまで真っ青な青空だったのに急に一面分厚い雲に覆われてしまい、この木の無いオープンバーンの斜面でフラットライトになるのは辛いなぁ~と心配しましたが、風が強いので暫くすると雲の隙間から光が射し込んでくれました。しかし、たまに雲の隙間で光が射し込む程度になってしまいました。ドロップポイントに近づくと予想通り一層風が強くなり、時に足を踏ん張って突風をじっと堪える状態になりました。お客様の1人は一度突風に煽られ転倒してしまう程でしたが、もしかしたら稜線はほふく前進かな?と思っていましたが、そこまでではなく一応立って歩く事は出来ました。しかし、滑る準備が出来ても今度はなかなか光が射してくれず、強風の稜線での光待ちを強いられましたが、なんとか全員光の中を順番に滑る事が出来ました。
予想ではもう少し吹き溜まっているかなと思っていましたが、それ程でもなく、雪の薄い所や硬い所もありましたが、誰一人エッジが抜けたり、転んだりすることも無く、皆予定通りのラインを滑る事が出来ました。それからは山の下部にあるバンクセクションで遊び、その後は違うエリアにも足を伸ばしました。そのエリアは普段は賑わう斜面ですが、完全に面ツルノートラックの貸切状態でした。今日のお客様は本当にラッキーですね。この斜面を貸し切りで滑れるなんてなかなか無いですし、一本目の山も天候のタイミングが合わないと行けない山ですし、暫く降雪も無く雨もあったのに夜に雪降って朝晴れるという絶好のタイミングでのツアーだったし、パウダーからザラメまであらゆるコンディションを滑れたし、懸念していたストップスノーも最後の帰り道くらいだったし、盛り沢山のツアーでしたね。
歩き始めは真っ青の最高の青空だった。
暫くすると急に厚い雲に覆われ、雲の隙間から一瞬光が射す感じになってしまった。雲と晴れ間を活かしたこういう写真を撮るには持ってこいなのだが、雲の流れが非常に速く難しかった。
時に物凄い突風にじっと堪えながら上を目指した。
強風に耐えながらドロップポイントで光待ちをする一行。
光が射した瞬間にドロップイン。ナイスラインを見極めて、デカいスプレーを飛ばして下りてきたTさん。
雪庇に当て込んだMさん。
バンクセクションでレイバックをしたKさん。
見渡す限り面ツルノートラックの貸切斜面にラインを刻む、本日のリーダーガイド山田誠。
ワンターンセッションでスプレーを飛ばすテールガイド原山詩乃。
気持ち良さそうにヒールサイドターンをしてきたサポートスタッフ門下生の塚越甲斐。
面ツルノートラックの貸切斜面に描いた皆のライン。
Author: Kage Photo
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