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Tent Tour Day1:ほぼ完璧な一日になった筈が...

Date:2017.04.15

こんばんは、Kageです。
先週末の15&16日に以前8シーズンテント生活をしていた僕が監修のテントツアーに行ってきました。通算5回目の開催となる今回は過去最多となる7名のお客様が集まりました。一応定員は5名となっていたのですが、参加者が最少催行人数に達しずに中止になる事も何度もあったこのテントツアーにせっかく集まって来て頂いたのですから、テントの収容人数さえ足りていればとお断りはしませんでした。昨年はお客様6名+スタッフなどで総勢13名と大所帯でしたが、今回はお客様7名+スタッフ3名とお客様は増えましたが全体では10名でのツアーとなりました。

 

前日、前々日と13日に降ってしまった雪のせいで強烈なストップスノーだったし、当日も最高気温が14℃前後の予報でしたので恐らくストップスノーは逃れられないなぁ~と思っていました。また、天気予報によると初日の午前中は大気の状態が不安定で雨が降るかもとの事だが夕方からは晴れ、サイトによっては終日晴れとなっていて、2日目は午前中曇りで午後から晴れという感じだった。その為、テントツアーの一つの売りでもある夕焼け&朝焼けセッションが出来るのかが非常に心配であった。昨年は初日が晴れ、2日目が雨予報となっていた為、異例の初日の朝3時に集合し朝焼けセッションからスタートし見事作戦成功したのだが、今回も初日がサイトによっては晴れの予報もあるし、2日目の朝は曇り予報だから、今年も初日に早朝集合し朝焼けセッションからスタートするべきか前日の夜まで悩みに悩みました。最終判断は前日の19時とし、ギリギリまで幾つもの天気予報をチェックし検討した結果、やはり雨の可能性がある事と、早朝風速20~25mの強風である事、夕方晴れ予報なので夕焼けになる可能性がある事などを理由に初日の朝焼けセッションは無しと判断しました。結果、初日の朝は町では若干晴れてはいるものの、山は標高800mくらいから上はガスで真っ白だったので朝焼けセッション中止は正しい判断だった。中止にしたのにスカッと晴れていたらショックだったので、まずは一安心でした。

 

そして、8時に重たい荷物を背負ってヤル気に満ちた顔が10名揃い、今年のテントツアーがスタートしました。今年のテント場は昨年同様のエリアではあるものの、昨年は雨と風の事なども考慮し道路から直ぐの所にテントを張ったのだが、今年はもうちょっと道路から離れた場所をテント場としてちゃんと荷上げをしようと考えていた。

 

いざ山の麓の駐車場に着くと、少し上はやはりガスに覆われたままで、おまけに雨らしきものがたまに落ちてきているような天気だった。そこでまた新たな悩みが。まずはキャンプ道具を車に置いてガスの影響が少ない標高を下げた所に滑りに行くべきか、若しくは既にバックパックにキャンプ道具をセッティングしているし、荷上げしている内にガスが抜けるかもなので、予定通り先にテント場まで荷上げするかの判断に迫られた。前者は一度パッキングし直す必要があるし、歩く距離も増えてしまう。後者はもしガスが抜けなければ、荷上げ後に標高の低い所まで滑りに下りて来なければならず結果歩く距離が増えるし、風速20m以上の強風のためこれ以上風が強くなるようであればテント場も標高を下げる必要があるかもしれない、どちらが良いのか判断に迷った。そこで参加者も含め全員にどちらが良いか聞いてみると、昼頃には雲が少なくなってくる予報もあるし後者という意見が多かったので、先に真っ白のガスに向かって荷上げする事にした。

 

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テントツアー初参加のH.Kさんは滑り道具とキャンプ道具のバックを分けて持って行くスタイル。背負う時は気合いが必要な重さです。

 

 

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重たい荷物を背負っていざ出発。

 

登り始めてしばらくして真っ白なガスに包まれながらも、重たい荷物を持っての急登を登り切り僅か30分程でテント場に到着。一昨年まではテント場まで2時間くらい歩いていたから呆気なく着いてしまった感じだ。そこでテントを1張だけ張って皆のキャンプ道具をデポし、滑りのアタック準備をしていると有難いことに幾分ガスが上がったので、そこから更に上に滑りに行く事にした。

 

登っていると時折薄日が射してくるくらいにはなり始めていた。よしよし良い傾向だ。一本目は、ガスの影響のないミドルセクションから雪の良さそうな場所を選んでドロップイン。心配されていたストップスノーもそれほど影響がなく滑れて一安心。欲を言えば、もう少しシャバけてくれれば良いのだが…。でも、ガスも避け、前日までの強烈ストップスノーもないのだから良い感じ。1本目を滑り終える頃になると青空も見え始めたので、もう一度登り返して更に上部を狙う。

 

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先程までのガスが急速に抜け始め青空が見えて来た。自ずとテンションも上がる。

 

ピークまで登れたので次の一本は東西南北方角を選びたい放題だ。初日と2日目の行動スケジュールや滑走&撮影バリエーション、雪のコンディション、お客様の体力なども考慮し東面をチョイス。思えばニセコに20年いるがこのアングルでは撮影したことのない場所での撮影となった。何故この場所で撮ったことがないのか?と首を傾げるくらいの良いロケーションであった。

 

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大きなオープンバーンに大きなターンを刻むS.Oさん。

 

はたまたピークまで登り返して、短いのをもう一本。この頃にはほとんど雲もなくスッキリと晴れてくれたので、太陽をバックに撮影。光が出てくれさえいればこっちのモンだ。

 

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昨年同様唯一スキーで参加してくれたTさん。

 

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今年初めてPowder Companyに参加し、何度か足を運んでテントツアーにも参加してくれたH.Kさん。

 

そして、次の一本は2つのシュートラインをお客さんにチョイスして貰って滑走。皆さんチャレンジしながらも本当に良いラインと滑走でした。

 

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岩のギリギリまで寄ってターンしたT.Oさん。ナイスライン!!

 

 

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こちらもナイスラインでナイスターンを連発したNさん。

 

 

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スプレーを飛ばしてターンをするテールガイドの佐藤岳。

 

 

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岩を抜ける別のラインで降りて来たY.Kさん。

 

 

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今回唯一の女性参加者であるIさん。

 

 

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リーダーガイド兼調理長をしてくれた岸秀彦。

 

晴れてくれたのもあるが、皆チャレンジしたそれぞれのラインでナイスランを見せ、満足気な顔で一旦テント場に戻ってテントを設営。テント3張りに食卓、調理場を作って、今夜の我々の家が完成。

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絶好のロケーションに我々の家を建築中。

 

日没が18:19なので、それに合わせてテント設営後に夕焼けセッションに向けて16:50再度ハイクを開始。歩いている最中夕方の斜光が実に綺麗だった。テント設営中からずっと良い光だったので、夕焼けセッションで良い写真が撮れるのはほぼ確約されたようなものだった。しかし、歩き始めて暫くして、「あっ、もう少し早くに登り始めた方が良かったかな?失敗したかな?」と思った。17時前には既に結構陽が傾いていたのと、早目に着いておけば焦って登る事もないし、体力に余裕のある人は何本も撮れるからだ。しかし、一番光の良い時間に一本ないしは、短いのを2本撮れれば良いじゃないかと思っていた。

 

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歩いている時斜光がとても綺麗で、これは良い写真が撮れる!!と気持ちが高ぶった。

 

 

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17:09カメラポジションに到着し、露出チェックの試し撮り。ここでターンをして貰えればバッチリ!と思っていた。

 

がしかしだ、この後急にまたガスに包まれてしまったのだ。何たることだ。こんな事ってあるのか!?ついさっきまであんなに天気が良かったのに…。これはガイドの岳との連携ミスが大きな要因なのだが、時間的ロスが発生。確実に良い写真が撮れると確信していた夕焼けセッションが結局その後ガスが抜ける事はなく無念の下山となってしまった。ショック極まりない。もう少し早くハイクを開始していれば良かったと後悔する。結局真っ白の中テント場に戻り、調理長の岸君が夕焼けセッションには行かずに調理してくれていたので、暫くして冷えた体に有難い温かいクリームシチューを食べることが出来た。

 

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夕焼けセッション大失敗の悔しさを洗い流すべく皆で乾杯。

 

 

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晩御飯の温かいクリームシチューが冷えた体と悔しさいっぱいの頭に染みた。

 

その後はお酒を飲みながらの団欒タイム。翌日の天気予報をチェックすると晴れ曇り、サイトによっては晴れとなっていたので、夕焼けセッションのリベンジをすべく、2:45起床で朝焼けに挑む事にする。しかし、意外にも皆さん遅い時間まで眠らずに話していました。まぁ~夜でもプラス気温で暖かかったというのもありますが…。そのせいで夜もほぼずっとガスでした。カメラのレンズも空気に触れているだけで直ぐに曇ってしまう。暖かいっていうのは良いが、ちょっと困りものだ。結局今日は朝夕晩とずっとガスに悩まされた一日だった気がする。逆にあのガスが抜けて晴れてくれたのが奇跡だったのか?あの時間があったので僕的には本当に助かった。あの時間が無くてずっとガスだったと思うとゾッとする。しかし、あの夕焼けセッションでのミスさえなければ、ほぼ完璧な一日だったんだけどなぁ~。残念、無念。

 

結局22:30過ぎまで皆起きていただろうか?冷たくなってしまうのでブーツのインナーをシュラフに入れて寝る事と動物対策として行動食などの食べ物は必ず人の居るテントの中に入れて寝る事など、過去の自分の経験や過去のテントツアーの失敗からくる注意点を話し、お開きとなった。また明日頑張りましょう!!おやすみなさい。

 

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暖かったので談笑タイムは夜遅くまで続いた。

 

Tent Tour Day2:朝焼けセッション編につづく

 

 

Author: Kage Photo

kage

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