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Tent Tour Day2 : 積雪で真っ白な朝

Date:2018.04.15

テントツアー2日目の朝は、朝焼けの可能性も無いので7~8時頃起床と寝る前にお客様に伝えると皆喜んでいた。それもその筈、昨日の朝は3時集合だったため2時間位しか寝られなかった人も居たし、長くハードな1日だったので皆疲れていたのだ。ヘッドランプの灯りを消さずにそのまま寝落ちしていた者も居たほどだった。

 

朝7時頃お客様が次々と起き始めた。僕らの5人テントはガイドの岸君が7時頃外に出ると、テントからそこそこの厚みの雪がテントを伝って下に落ちた音がした。どうやらそれなりに雪が積もっているようだ。昨日の段階で「上手くいけば明日パウダーかもしれませんよ!!」なんて期待を込めて言っていたが、それを期待してしまうような音だった。その音を聞いてかお客様が次々と動き始めた。昨夜21時頃に就寝したので、しっかり寝れた人は10時間も寝た事になる。

 

テントの外に出てみると5~10cm位の積雪があり、全く気にならない程度の非常に微妙な雨とガスという天候だった。それくらいの積雪があれば吹き溜まりを探せば充分スプレーを飛ばせるのだが、問題は板が走るのかどうかって事だ。取り敢えずそれ次第で今日の動きが変わってくるので、僕や何人かがテント周辺をちょっと滑ってみた。すると、かなりのストップスノーで超スローモーション。まるで雪板か?というくらいのスピード域だ。ターンのキッカケも掴み辛く、まともな滑走になるレベルではなかった。朝5時半頃にガイドの岳は稜線直下位まで登って滑って来たそうだが、このテント周辺よりは多少マシだがストップスノーだったと言っていて、時間も経過して気温も上がるこれからの時間は更に悪化していると考えられる。取り敢えず朝食を食べながら、この後どうするかを検討した。

 

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朝起きると一面真っ白に覆われていた。

 

 

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7時過ぎ次々と起き始め、テントの外に集まり始めた。

 

 

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女性用3人テントから顔を出し「寒かった」と言うスタッフ鈴木萌。

 

 

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様々な理由で眠れなかったと言う門下生中村美峰子。

 

 

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テント場の周りで積もった新雪で板が走るかテストライドし、「想像以上に走らなかった」と言ったOさん。

 

 

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朝食は個人装備なのでパンやおにぎり、岳食、ラーメンなど人それぞれ。

 

 

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冷えた体を暖かいスープで温める。

 

 

20180420065745.jpgゆっくりと山で迎える朝もまた良い。

 

 

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何を話しているのか?会話が弾んでいる。

 

 

さて、今日のこの後の行動の狙いとして考えられるのは、

①少しでも湿気の少ない雪を求めて標高の高い所へ行く(パウダー・スプレー狙い)。

②ストップスノーの要因である新雪が極力少ない標高の低い所へ行く(シャクシャク狙い)。

③ゲレンデで板が走るならゲレンデに行く(シャクシャクorパウダー狙い)。

④下山して他の事をする。

⑤下山するのみ。

等だった。しかし、

①は早朝岳が1000m位から滑って、上も雨でストップスノーだったと言うので、羊蹄山を除くニセコ連峰の1300m以下の標高では、同じ状況が考えられる。

②は、滑る斜面のある一番標高の低い300m以下の場所が、ずっと雨だったらコンディションは良い筈だが、時折ガスの隙間から見える町にも積雪があるので下もストップスノーだろう。

③圧雪車が入っていれば一番板が走る可能性があるし、標高の高い所も低い所も両方選べるゲレンデ。ゲレンデを滑るPOWCOMスタッフに電話して情報を待つとしよう。

④皆で温泉や何処かに観光する事や、どうせ板が走らないのなら雪板をして遊ぶというのも考えた。これなら時間次第でいつでも何処でも何でも出来そうだ。

⑤聊か残念ではあるが時間次第・状況次第でこれも仕方がない。

という感じなので、①と②よりは③~⑤とした方が良さそうだ。そんなワケで朝食後直ぐにテントを撤収して一旦下山する事にした。

 

 

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皆で一晩お世話になったテントの撤収や個人装備の片付けをする。雨が降っていなくて良かった。

 

 

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荷物を背負うのが大変そうだったIさん。

 

 

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食料や水、お酒などが減ったが、このストップスノーの中この大荷物を抱えての滑走は如何に?

 

 

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昨年はソリを使用した岳だが、今年は全てを背負うシステムに変更したが、結局どっちが良かったのだろうか?

 

 

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なかなか強烈なストップスノーで時々バランスを崩される大荷物を背負っての滑走。

 

 

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大変だがこれはこれで楽しくて、不思議と皆笑顔になっちゃうのだ。

 

 

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Uさん、恐らくこんなに荷物を持っての滑走は初めてでしょうね。

 

 

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春用のHEIWAXを塗ったら走ったと言う快適そうにスピードを出して滑って来たNさん。

 

 

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下界にはガスが立ち込め、雲海になっていた。

 

 

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皆無事に下山し、大荷物を背負ったままの記念撮影。

 

 

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ソリを引っ張りながらの滑走も無事にメイクした調理長兼リーダーガイドの岸秀彦。ありがとう、お疲れ様でした!!

 

 

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今回一番頑張った人かもしれないBC経験もスノーボード歴も浅い鈴木萌。よく頑張りました。

 

 

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初参加してくれたM&Uカップル。果たしてまた参加してくれるだろうか?

 

 

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最後は皆でハイタッチ。皆さん、よく頑張りました。

 

 

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皆さん、満足感と安堵感、疲労感と達成感がない交ぜになった笑顔を見せてくれました。ご参加ありがとうございました!!

 

 

皆さん大荷物を背負っての滑走もメイクし、10時過ぎ無事に下山した。この後の予定をリーダーガイドの岸君と相談したが、ガスに強烈なストップスノーだし、ゲレンデもストップスノーらしいので滑走プランは無し。時間的にもこれからPOWCOMに戻って荷物を片付けたり、帰る人はパッキングしたり、2日分のスライドショーなどを考えると、今回は少し早いがこれでテントツアーを終了することと決めた。

 

今回事件と言えば、僕の火事事件くらいで心配された熊問題など動物の被害も無く、大きな忘れ物もなく、かなり平和に終わった。悩んだテント場の設置場所としては、標高を上げたお蔭かは分からないが晩御飯中雨ではなく雪で済んだし、朝御飯中など全行程で雨に降られる事もなかったし、荷上げや荷下ろしは疲れたけど、それはそれで楽しめたし、良い経験となっただろうし、あの場所をテント場として良かったのではないかと思う。

 

2日目はこんな天候と雪になってしまったが、1日目の朝焼けセッションは大成功だったと言えるし、天気もなんとか夕方まで持ってくれて、ピークからの沢など滑走はかなり楽しめた。雨にも降られる事も無く、上出来の結果だったのではないだろうか。強いて言えば、2日目の早朝雨が降らずにいてくれたらパウダーだったのに…。まぁ~それが出来ていたら夢のような出来過ぎの話だったので仕方がないですね。

それでは皆さんまたのご参加を心よりお待ちしております。お疲れ様でした!!

Author: Kage Photo

kage

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