「The Spring Session」の世界へ

今日は今年１月に初めてご一緒し、先日の羊蹄山ツアーにもご参加頂いたお客様とそのお友達の計５人のサーファーチームに同行してきました。その方は、昨年スノーボードを始めて、１月のツアーの時点ではまだそれなりにしか滑れなかったのですが、それから悔しくて猛特訓し、先日の羊蹄山では僅か３か月でここまで上手くなるのか！？というくらい良いターンを連発していた。しかも、その羊蹄山が初めてのBCで初スノーシューというから驚きだった。普通の人は初めてのスノーシューは登りで随分疲れてしまうものだし、ましてや羊蹄山なんて言ったらロングハイクなので、BCを結構やられている経験者であっても疲れたり、高度感のある大きな斜面に圧倒されてしっかり板を踏んでのターンなんて出来ないものだが、この方は違っていたのだ。ペースも遅れることなく４時間半に渡ってハイクして来る体力もさることながら、しっかり板を踏んで、大きな斜面でも暴走することなく、しっかりと板をたわませて回し込んでしっかりターンをして来たのである。まるで１月の時とは別人な上達ぶりに心底驚かされた。ガイドのオームも今日の滑りを見て「ウチの門下生よりも上手くなっちゃったじゃん！！」って言っていた。オーム曰く、その方は憎たらしいほどサーフィンが上手いというので、やはりサーフィンとスノーボードは動きが同じなのでバリバリのサーファーなら経験が浅くても感覚さえ掴めば上達が速いのだなぁ～と感心してしまった。

そして今日の参加者は、５名中そのお客様を含む２名が昨年からスノーボードを、他２名が今年から始め、残る1人は長い事スノーボードをしていなかったというサーファーチーム。皆そんなスノーボード歴が浅いとは思えない感じだった。そして今日初めてのBCで、斜度のあるハイクと滑りも経験し、物凄く経験値をアップし、ここから更にドンドン上達して行く事でしょう。楽しみです。

今日のお客さんのほとんどがGentemstickが数年前に発表したDVD「The Spring Session」を繰り返し観ているそうで、今日行った山もDVDの中で沢山出てくるし、ガイドもDVDに出演している山田誠と岡田修だ。そして、コンディションも春のパーフェクトに近い素晴らしい雪だったので、もう完全に憧れのDVDの世界に自分達も入り込んでいたような感覚だったようだ。斜面や周りの景色に雰囲気、そしてガイドの滑りに終始興奮している様子だった。そう春のニセコ、いや春のPOWCOMツアーの雰囲気は実際体感してみないと分からない例えようもなく素晴らしい雰囲気がある。それは、ハイシーズンみたいに混雑してガツガツした雰囲気とは無縁の人のいない春のニセコがそうさせてくれているし、暖かくて穏やかな気候がそうさせてくれている。何よりPOWCOMのゆる～い性質が春の雰囲気に実にマッチしているのだろう。そんな風に一つではなく幾つもの要因が重なって相乗効果を発揮し、実に素晴らしい雰囲気を醸し出している。お客さんや僕の友達の間でも一度この雰囲気を味わって、パウダー時期よりも春のニセコにハマった人も少なくない。是非皆さんも一度リアルなSpring Sessionを体現しに来て欲しいものだ。

下界の町をバックにバンクに当て込む上達著しいIさん。

昨年スノーボードを始めたと思えぬターンを初BCの急斜面で見せてくれたKさん。

初BCにしてこのドロップポイントとラインに皆さん少々ビビッてましたが、全員意を決してトライしました。

こちらはスノーボードを始めて僅か３ヶ月というHさん。

久しぶりにスノーボードを始めたというJさん。

こちらのHさんも今年スノーボードを始めたばかりだと言う。

ネルシャツにサングラスという春の装いで滑るヘッドガイドの山田誠。

燦々と輝く太陽をバックにラウンドハウスカットバックを決めるスノーサーファー岡田修。