高久智基 BLOG
3Dマップ「NISEKO ATLAS」 Ryan L. Mentzos
Date:2009.10.13
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こんにちは、ニセコは青空の中、冷たさの風が心地よく吹いています。
ここへきて秋もぐっと深まりました。
冬はもうそこまで、急がねば、と漠然と焦ってくる季節でもあるのです。
最近は日々の雑用から原稿、冬の宣伝などの準備でバタバタと、
終わったと思うと新しいプロジェクトが湧いてくるという日々を過ごしています。
今日はその中からひとつを紹介しようと思います。
ideapark
友人のRyan L. Mentzosが「NISEKO ATLAS」という本を作っています。
ひとことで表すなら、立体の地形図。
彼は航空写真と地形図よりニセコアンヌプリの3Dモデルを製作(等高線を1本づつ描く)したのです。
1年の歳月をかけて制作した3Dモデルをどういう形で世に出すかを考えていた彼から話を聞いたのが昨年の冬の始まり、そこから更に1年間、アイディアは右往左往しながらも「ニセコ地域の為」に活用出来ないかを軸に情報の添削を続けました。
ニセコアンヌプリ山には、リフトを利用してバックカントリーに出る事ができる「ニセコルール」があり、数多くの滑走者が管理区域外滑走を楽しむ事ができます。
しかしゲレンデとバックカントリーはとても側に隣接している為に問題も絶えないのですが、何よりもこの恵まれた自然環境をルールを守りながら滑走する事が出来ることは、地域と滑走者の宝であることは確かです。
そしてこの作品は、一般的な人が地形図(地図)を読む第一歩を非常に簡単にした「3Dのマップ」なのです。一人でも多くの人が自分達は何処を滑るのかを確認した上で滑ることから、バックカントリーでの危機管理意識が高まって行く事を期待しています。
Author: 高久智基