高久智基 BLOG
パウダーカンパニー Alaska 7日目
Date:2008.05.12
Category:
アラスカの記事です。
いーかげん書かないと忘れてしまいそう。若干回想録な感はありますが、後半3日目の日記です。
昨日(書いている日時は異なる)のホワイトアウトから早朝にかけて若干の降雪あり。
朝には概ね青空が広がっている。
1本目はアドバンスグループ(前半組)の時にも行った斜面(BEATLES)
古いトラックもあったせいもありますが、前回滑った時よりも全体的に浅くハードな斜面。
しかしその分安定しているので,下のセクションではレギュラーの切り立った壁に7連発ぐらいで当て込む事が出来た。GTに乗っていて良かったと思う。
2本目は標高差が600Mぐらいあるカールを滑る。平均斜度は45度ぐらい、視界はボトムまで良好。満遍なくトラックが入っている、一見雪の悪そうなスキーヤーズレフト(滑り手からの
今日は、人柄最高の新人ガイドが担当、トラックが沢山入った斜面を滑るリズムにはまりつつある。
しかし「残り物には福がある」といった感じか、スキーヤー左(滑り手から見た左)の硬そうに見えたバーンを滑るが、想いの他柔らかく気持ちよく滑れました。
3本目、ヘリの中でガイドが無線でやり取りしている。
眼下には北西斜面、大半が影で詳しいコンディションは分かりきらないが、いい流れの匂いがしている。
ヘリが着陸してすぐにもう1台のヘリが到着。
オーナーDeen Cummings登場。空気が変わる。
尾根の上をなぞるようにノールに近づき、私達に的確に状況説明をする。
ノートラック、極上の雪、危険度は少ないが、ノールで先が見えない、そしてスキーヤーズ右手下には懸垂氷河50m以上(氷河の凍った滝)がある。
こういった状況は、まさに私の出番!
懸垂氷河に近い側にトラックを入れるように滑り、僕のトラックの左手を滑るように指示をだす。
今シーズンのアラスカは、全体的にコンディションが良いのですが、この斜面の雪は更に別格!
中段からはかなり広いので、3本も滑ってしまいました。ヘリなのでもったいないとも感じますが、同じ斜面を複数回滑ると滑りのクォリティーが上がり、攻めれるので楽しい。
本日の最後は、エクストリームとメローな斜面に分かれての滑走。
それでも滑り出しの斜面は共通で短い(30mぐらい)けど50°くらいあって幅は2mないし、しかも雪が剥がれて尖った岩がいくつも頭を覗かせている。
体も慣れてきた後半組も各々攻め出してきている。
これから楽しみですね。
アラスカの標識は大体こんな具合に装飾が施される。
実弾というのがすごいよね。
Author: 高久智基