高久智基 BLOG

日本山岳ガイド協会 検定員研修会 BCガイド資格

Date:2010.02.04 
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こんにちは、今年一番の寒気を迎えているニセコ。-15℃の温度。 2泊3日でニセコ近郊の山で日本山岳ガイド協会(JMGA)の検定員研修会に参加して参りました。 ご存知の方も少ないかと思いますので少し説明をしますと、日本には日本山岳ガイド協会というガイド協会がありまして、この協会のガイド資格は国際ガイド資格にも通ずる資格制度を持っています。 この協会でバックカントリーガイド資格(BCガイド資格)という新たな資格制度の検討をしています。 資格が出来るという事は、試験がある訳で、今後あるであろう検定へ向けた検定員研修会が開催されました。 この資格は新たなものですが、JMGAには勿論既存の試験がありまして、本研修会では山岳スキー及び雪崩の検定員研修会も同時に行なったので、日本各地より経験豊富な有能なガイドの皆さんが集まりまして、現場、ミーティングなどとても有意義な時間を過ごす事が出来ました。 初日は専門的な断面監察の講義を受けました。 CIMG0386s.jpg 2日目は天候不良のため予定していた縦走ルートは変更となりましたが、山中での滑走及び引き上げ訓練、セルフレスキュー、搬送を実践的に行ないました。寒気の中8時間の研修はなかなか痺れました。 CIMG0396s.jpg 搬送に関してはスキーでソリを作りました。 CIMG0399s.jpg こうした研修も勿論ですが、その場で何を採択して実行するかという事を通して、永年ガイドとして現場にたたれている先輩方の判断と存在感は頼もしく、とても勉強となりました。 2010JMGAs.jpg そしてバックカントリーガイド資格に関しては、近年(10年位)で急増している滑走を目的としたガイド行為とニーズによって生じてきた新たなリスクと喜びの存在も再認識した次第です。 ガイドを活用して頂くことで楽しみを増大させる訳ですが、リスク管理に関しても既存のガイド文化で培った技術と新たなニーズより生まれた技術とが融合する事で安全と楽しみの向上が図れれば幸いです。 高久智基

Author: 高久智基

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