高久智基 BLOG
「クラブPOWDER COMPANY高久智基と滑るアラスカ」締め
Date:2008.05.31
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こんにちは、ニセコは弱い雨が降り、肌寒いです。
いーかげん遅くなってしまった、アラスカの旅の記事(締め)です。
Alaska Valdezは、いわずと知れたエクストリーム滑降の聖地であります。
私が初めて訪れた12年前は、ガイディングシステムが確立される前だったので、ガイドなしでヘリに乗って滑走していました。
現在はガイディングが確立され、手軽とまでは言えませんが、一般の滑り手達にもヘリスキー&スノーボードが楽しめるようになりました。
それから10年間以上が経ち、大会は休止され、一見すると町の様相も変わりました。
古き良き時代を偲ぶ想いはありますが、「嘆く事なかれ!」目的たる山と斜面はなんら変わりませんよ!(温暖化による氷河の後退は若干あり)
その後も続いている開拓によりバックアップ体制やガイドシステムも高上されています。
昨年から始めた、POWDER COMPANY GUIDEとしてのアラスカも良きお客様と良きパートナーに恵まれ、こうして2年目を無事に終了する事が出来ました。
今回お世話になった(AURAの撮影で10年以上前からでもあり)Deen Cummings(H2O)は、バルディーズ開拓史の事実上代表であります。
そして今年収穫だった事といえば、私がグループに存在する意味を確立できたことです。
ガイドシステムがあるので誰でもヘリスノーボードをする事は出来るのですが、「いかに滑ったか」が「目的」であり、その積み重ねが次なる斜面へ向う滑り手とガイドの信頼関係なのではないでしょうか。
大会、ヘリスノーボード、撮影、登山、氷河キャンプと様々なアプローチで継続しているアラスカは、生きている意味ともいえる様な瞬間を与え続けてくれています。
私の経験が、目的を現実とする上で発揮出来た事に喜びを感じます。
今後もみんなの安全を願うと共に、2005年にクレバスへの転落で命を落とした「バルディーズ開拓のリアルレジェンド」Doug Coombsを憶います。
余談ですが、滞在最終日に行ったビザ屋で「バルディーズのスキー場計画」のポスターを見かけました。
実現化出来るのかは?ですが、もし出来ればヘリの飛べない日でも滑る事が出来るようになりますね。(まぁ個人的には、「バルディーズ=ヘリ」というのもはっきりしていて好きではありますが、)
もちろん来年も行きますよ!みなさん準備は良いですか〜!
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Author: 高久智基