高久智基 BLOG
THE NORTH FACE冬物グローブ考察
Date:2010.09.17
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こんにちは、最近のニセコは日中は程よく暖かく、夕方からは冷え込むという、秋の陽気となってきました。
今日は、個人使用分としてオーダーしたTHE NORTH FACEの冬物グローブを考察してみたいと思います。
インナー用とアウター用のグローブを重ねて使う場合の相性と用途を個人的視点から見てみます。
「インナー」
LightWeight グローブ NU62701M
まずはLightWeight グローブです。このグローブは典型的なインナータイプのグローブです。
伸縮性に優れ、汗の吸い取りと乾燥が早い素材を使用しています。
よほどきついグローブでない限り、様々なものと合わせる事が可能、一般的に売られているインナーグローブの一番薄い物と同等と思います。
メリット
バックカントリーでのハイクの際は、アウターのみをはずしてストックをもって登れるので、簡便かつ素手になることなく次のアクションに移れます。
はずしても小さくなるので、ポケットに押し込んでもじゃまにならない。
デメリット
このグローブはこれから使うので分りませんが、薄手のインナーグローブは穴が空きやすいこと。
小さくなる分、落とす可能性も上がることが考えられます。
グローブの中では一番消耗品に近い存在かも知れません。
ETIP GLOVE NN86016
厚みは、一般的にみるインナーグローブの標準。
指先(親指&人差し指)に金属を織り込んだ生地を使用することで、iPhoneなどのタッチパネルを操作できることが特徴だ。
メリット
伸縮性に優れているので、ずれにくい。
デメリット
使い込んでみます!
PURE WOOL GLOVE NN86009
雪上だけでなく、街でも使えそうなデザインです。
雪がつきやすい為、オーバーグローブとの兼用が前提なグローブ。
メリット
化学繊維は速乾性がありますが、汗をかいたりして濡れた時は冷たく感じます。しかしウールには濡れても保温性があります。
デメリット
化学繊維と比べると乾きにくい。
厚手のためアウターを選ぶ必要がある。
「アウター」
MOUNTAIN GUIDE GLOVE NN86004
着脱の簡便さ、そして暖かさに優れたグローブ。インナーの起毛フリースの質感がやめられません。
日本の山岳滑走での使用を考えると、かなり暖かいグローブです。
メリット
手のひら部分にやぎ革を使っているので、ごつい割りに手の動きを阻害しない。
起毛フリースインナーも着脱出来るので、洗濯可能。
デメリット
春は暑いでしょうね。
ジャケットの裾にしまうには、苦労しそう。
LONG SHELL GLOVE NN86008
防水&防風に特化したオンリーアウター。
防寒素材が一切使われていないので、インナーグローブとの併用が必須。
メリット
2ピース用のアウターなので、乾きが早い。
アウターをそのままに、インナーグローブのみ変えて行く様な使い方ができる。
春用のグローブなら、その上から被せることも可能。
デメリット
大きめの設定。
ボードの着脱が多い山行などでは活躍するが、ゲレンデ滑走で何度もグローブをはずす環境では不向きかも。
WORK GLOVE NN86005
やぎ革100%
売られている姿は、しっかりとした紳士用革手袋のようだが、ゲレンデでの使用に期待する逸品。
メリット
薄目にプリマロフト(断熱科学素材)が使われ、フルレザーなのに暖かい。
本革は作業性も高いが、顔を触る際にも心地よい。
デメリット
薄手のインナーが外れない
今回はシーズン前ということもあり、使用前の製品も多かったので、耐久性や使用後の感想的なことは書けませんでした。
しかしこの記事で提案したいのは、用途や自然環境にあったグローブを使うのがベストですが、いくつも持たなくとも、組み合わせを変えることで何パターンかの使い方が出来るということ。
たまに手が臭い(グローブが臭い)時がありますが、そのほとんどが防水性の無いグローブを濡らして、乾燥に失敗して雑菌が繁殖しているパターンです。
ウェアもそうですが、中を濡らさず、汗を溜めたいことが重要ですよね。
手はある意味もっとも身近なので、清潔にドライに保てば、滑走も一層楽しくなりますよ!
Author: 高久智基