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【クルージング】バックカントリー(BC)だけではないニセコ&パウダーの楽しみ方 POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第一弾 後編 [チームワークとホスピタリティ編]  

Date:2023.03.07 
Category: GUIDE MENU

POWDER COMPANY GUIDES対談企画 第一弾 後編
[チームワークとホスピタリティ編]

第一弾は、古村&小林の「年の差25歳」の2人が、スノーボードやパウダーカンパニーの魅力についてたっぷりと語ります!
後編では、パウダーカンパニーの企業理念にも掲げられている「多様性を認め合うチームワーク」と「雪山のコンシェルジュ」としてのホスピタリティを掘り下げます。    

                



©KYOUIKU DESIGN

 

パウダーカンパニーのチームワーク

増田:この前の朝礼で、まことさんや古村さんがコバさんに「コバ、笑顔!」「コバ、ウインク!」と、話かけていたことが印象的でした。そういう雰囲気がとっても素敵だし、世代間の交流と言ったら失礼ですけれど、一般の企業では考えられないコミュニケーションがここにはあると感じています。25歳離れているお二人がとても近い関係性でいる。それって、何がそうさせるのでしょうか。 


古村:山、雪山でしょ。


増田:雪山という環境がそうさせる?


古村:そうだね、やっぱり。バックカントリーの人たちは、もしかしたら事故に遭うかもしれないという気持ちと真剣に向き合っている。だからこそ、そこに行くまではリラックスすることが大事だし、笑顔が大事


小林:僕は最初、先輩たちとはちょっと壁があった。山に入る時、先輩の後ろについていくという関係は、何かあった時に先輩を助ける存在でなければいけないし、自分自身は信用に足る人間なのかを常に問われる。そういう関係性が築けたからこそ、今の信頼関係があると思います。自分も命を預けるし、相手も(自分に)預けている。


古村:そう。あとは、二人でお客さんを守っているということだよね。


小林:「あ、うんの呼吸」がある関係は、短い期間で作れるものではないし、深い信頼関係がそこにあると思う。現場でも古村さんの目を見れば、伝えたいことはだいたいわかります。


増田:古村さんから見て、コバさんの存在はどうですか。


古村:もちろん信頼しているし、昔の自分をコバに重ねている。だから必要以上に何か言わないようにしている。自分で気づかないと楽しくなくなるから。ガイドが楽しまないと、笑顔じゃないと、お客さんは楽しめないからね。


小林:パウダーカンパニーのガイドは自分自身も楽しみたい。だから自分が面白くないところには行かない。それが自然と笑顔にさせるのかも。


増田:自分が面白くないところには行かないってことは、自然にお客様を最高のポイントにお連れしているってことですよね。

 

古村:そう。今日の(最高のポイント)ね。

 

増田:なるほど、お二人の関係性がすごく伝わってきます。


小林:あとは、パウダーカンパニーの文化もあるかな。「(人間関係も)縦乗りじゃないよね、横乗りだよね」ってことかなと。

 

増田:「横のつながりと一体感」ってことですね。パウダーカンパニーに入ると感じる「ホーム感」は、そこにあるのかも!




Photo by Kuro

スノーボードは人生の物差しである

小林:古村さんは、いろんな物事を考えるときに、スノーボードを物差しにして考えているんですよね。ターンを見てもそうですし。一番深いところでターンしていくんですよね。後ろから見ていて、「古村さん、そこでターンしていくのか!」といつもやられてしまうんですけど。自分が一番深いと思っていたところのもう一歩深いところまでいってしまう。未だに一緒に滑れば毎回びっくりさせられるし、自分はまだまだだと感じさせられます。

 

古村:(コバと滑るのは)最高ですよ。本気にさせてくれるからね。


増田:コバさんが後ろから来てると思ったら、本気になるってすごい師弟関係ですね!切磋琢磨というか。


古村:本気でいっちゃうよね(笑) 別々に滑ってるときに、同じようなラインでコバが滑ってたら俺も笑顔になるしね。「もうちょいだな」って思ったりね(笑)


小林:(笑)


雪山でのホスピタリティとは

小林:古村さんは本当にすごいんですよ。お客様からしたら、なんで1日のツアーで同じリフトしか使わないんだろう?って思うかもしれないけれど、それが出来てしまうのが古村さんなんです。古村さんのすごさを知っていたら、リフト一本の斜面だけで(最高のツアーが)出来るって言い切れる。僕も今年ようやく、自分で言い切れるようになりました。


古村:晴れたりしたら、「観光しますか」って聞くこともあるよ。お客さんに「どこに行きたい?」って。フォトセッションすることもあるしね。「何をしに来たのか」って目的をお客さんに聞くよね。それに合わせてメニューを考えていく。ただ滑るだけではない価値があるよね。


増田:リフトのお話にもつながりますね。


小林:知り尽くしているからこそ出来ることでもあると思います。だから僕も「ようやく言えるようになった」のかなと。


古村:お客さんに言われることもあるよね。「ゴンドラ乗らなかったのは初めてです」って。「楽しくなかった?」と聞くと「楽しかったです!!」って笑顔になるよね。


増田:お客様とのコミュニケーションでもお互いの笑顔って大事ですよね。


古村:(お客様の心を)開かせるのは俺たちだよね。


小林:そうですね。本当にそう思う。


増田:雪の上でのホスピタリティとして、お二人が意識されていることってなんでしょうか。


小林:僕が接するお客様は国籍含めていろんな方がいます。雪の上だからこそ知り合えたお客様と、「雪の上で一緒に楽しみましょう」という気持ちで接しています。


古村:ま、そんな感じかな(笑)。せっかくニセコに来てくれたから、その場所の良さを伝えていくこともそうだよね。いつも最高の天候なわけではないけれど、その日の最高を伝えていくことだよね。「ニセコすごいでしょ?」と自慢できるような、また来たくなるような関わりをしているよね。時期によっても楽しみ方が違うしね。パウダーもいいけど、ザラメ雪の楽しさもあるし。シーズン終わりまでいろいろな楽しみ方があるよ。


増田:ホスピタリティを意識しているというよりも、息をするように素晴らしいガイドをされていることがよくわかりました。古村さんやコバさんと滑りたい・・・!
長時間にわたり、貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。


インタビューを終えて―[ チームワークとホスピタリティ編 ]  聞き手:増田 実菜
企業理念のキーワードでもある「自由と責任」「多様性」「コンシェルジュ」。その言葉は、パウダーカンパニーそのものだと実感させられたインタビューになりました。パウダーカンパニーと雪山に存在する、厳しさと柔らかさと温かさ。お二人の関係性がそれを証明しているように思います。いろいろなことに気付かされたインタビューになりました。


この記事をお読みいただき興味を持たれた方は、ぜひ2人のクルージングメニューに参加してみてください!
POWDERCOMPANYGUIDES DAYCRUSING

Author: パウダーカンパニー

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